『リビングの松永さん』第3話レビュー
第2話では、スマホのストラップをもらって以来、松永(中島健人)のことを意識するようになってしまった美己(髙橋ひかる)の様子が描かれます。松永の言動をつい意識してドギマギしてしまう美己のかわいらしさに、恋の始まりってこんなだったかもなぁ……恋って楽しそうでいいなあ、と心がほんわかしました。
そんな中、シェアハウスに新しい入居者の北条 凌(藤原大祐)がやってきます。どうやら人と関わるのが苦手そうな凌。でも松永は凌が「照れている」ととらえて、「サプライズで歓迎会をしよう」と提案し、車で2時間もかかるグランピング施設に泊まりがけで行くことに。美己は翌日学校なのに、松永は「あっちを朝7時に出ればいいだろう」って。みんなを喜ばせたい気持ちはわかるけど、ちょっと強引……?
松永と美己の2人は先に行き、食事と飾りつけの準備に取りかかりますが、そこへ健太郎(向井康二)からの電話。実はその日、凌はアルバイトで帰宅が遅くなるため、残りのメンバーは合流できないことになった、と。電話を代わった朝子(黒川智花)から「凌くんの予定も確認していないし、当日になって場所変更するし、みんなが純くんに振り回されてる」と、注意を受ける松永。
松永は自分の失敗を認めて素直に謝り、反省します。落ち込む松永を元気づけたい美己は、「松永さんがせっかく用意したから」と料理を食べすぎて、腹痛を起こしてしまいました。
松永におなかをさすってもらい寝てしまった美己に付き添って、いつの間にか松永もうたた寝。目が覚めて立ち上がった松永は、足がしびれたのかバランスを崩し、なんとベッドの美己の上に倒れ込んでしまいます。ここで2人は急接近! お互いの鼻先まで数cmの距離に。自分が美己の立場ならドキドキが止まらないシーンでしょう。
でも待って。JKと成人男性ですから。心の中の審判が「今すぐ離れなさい!早く!ピー!」と、イエローカードを掲げました。美己のお母さんは「松永さんを信じます」って言ってましたよ! それに前回、健太郎に「ミーコに手出したらぶっとばす」って言ったのは松永さんですよ!
そこへグッドタイミングなことに、シェアハウスのメンバーと、主役だったはずの凌が到着します。凌へのサプライズはできなかったけれど、みんなであかね(大久保桜子)が用意した花火をすることに。歓迎会を渋っていた凌も「自分が歓迎されるうれしさ」を知り、ほかの住民たちとの距離も縮まった様子でした。
さて今回、わたし的に松永にグッときたポイントは3つ。
1つ目は、松永を意識するあまり挙動不審になってしまう美己を心配して「具合でも悪いのか?」と、おでこに手を当てて美己の熱を確認する松永。ドキドキのせいで発熱しそうです。
そして2つ目は、歓迎会のために作った料理を、美己に「味見してみるか?」と差し出し「アーン」したところ。はい、テレビ画面の前でアーンって口開けた人?挙手!(私です)。
さらに3つ目は、腹痛で寝てしまった美己に付き添って眠った松永が目を覚まし、「大丈夫か?」と心配顔をしてからの「よかった」とほっとする表情に、ズッキューン! 胸にハートの矢が突き刺さったかと思いました。
前回より、美己ビジョンに映る松永の顔のアップが増えたことからも2人の距離が近くなったことがわかります。美己と同じ気持ちでドギマギした人は多いのでは?
今回、美己は自分の小さな恋心に気づきましたが、松永も美己の真っすぐさや優しさに少し心が動いた様子が見えました。おそらく、腹痛を起こした美己を介抱するまでは、松永は美己を保護者として見ていたはず。だけど、美己のベッドに倒れ込んでしまったとき、松永は美己のことを初めて「女性」として認識したのではないでしょうか。
美己の恋は応援したい、でも松永には大人として節度を守ってほしい。少し複雑な思いを持ちつつ、次回の松永と美己の関係を見守りたいと思います。そして欲を言えば次回の胸キュンにも期待したいです。
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文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。ほんのりオタク気質。
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