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「僕たちは〇〇していました」杉咲花と若葉竜也の衝撃的な過去とは?ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』2話レビュー

2024.04.24

「僕たちは〇〇していました」杉咲花と若葉竜也の衝撃的な過去とは?ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』2話レビュー
多くの人の心を動かした前回。「杉咲花演じるミヤビの姿に感動」「若葉竜也が世界に見つかった」「医療シーンが本格的」などの声が集まったX(旧Twitter)では、「#アンメット」が世界トレンド1位を獲得しました。

4月22日に放送された第2話では、ふたたび脳外科医として歩み出し「自分だからできることをしよう」と決めたミヤビ(杉咲花)が、徹底的に患者に寄り添う姿が描かれました。
試合中に倒れた高校サッカー強豪校のエース・鎌田亮介(島村龍乃介)。右脳を損傷し、”左半側無視”という、左半身の感覚がすべてなくなってしまう後遺症に悩んでいました。左側の手を握られても理解できていなかったり、左側にあるものが見えなかったり、お手本を見ながら描いた絵が右半分しか描けていなかったりする様子が描かれます。それでも前向きにリハビリに励み、参考になりそうな本も読んでいました。彼がエースとして活躍しているのは、身体的な練習はもちろん、分析力も磨いた結果だったようです。でも、久しぶりに参加した練習ではうまく動けず転倒。心配するチームメイトたちに「俺はやれるんだよ、お前ら俺がいなくて勝てると思ってんのかよ」という心ない言葉をかけてしまいます。
印象的だったのは、主治医となったミヤビの亮介への接し方です。フレンドリーに話しかけ、症状についても深刻な顔をするのではなく自然に優しく説明します。そしてなんと、サッカーの練習相手も自らやりはじめ(しかも上手!)、うまくいったらハイタッチ。ある日「俺、サッカーできなくなったんだ」と絶望し病院からいなくなった亮介を追い、顔まで泥まみれになりながら二人でサッカーを続けます(青春)。そして日記を見せ、自分も脳に障害を持っていることを明かすのです。

自分にとっていちばん大事なものを、突然の病気(事故)によって奪われてしまった苦しみ。ほかの誰よりも、ミヤビが身をもって知っているのは間違いありません。
「諦めるのは悔しいからさ、自分の可能性は自分で決めたいよね」
「努力すれば必ずかなうって思ってた」
「サッカーを好きでいることまで諦める必要はないと思うよ」


決勝当日、病室のテレビで仲間を応援する亮介。みんなのプレイを分析し、対策を書いたノートを仲間に渡していました。見事勝利したチームメイトたちが亮介のユニフォームとノートを掲げたシーンでは、観ているこちらも涙がこぼれました。「先生が俺のこと忘れても、俺がずっと覚えてるから」という言葉から、ミヤビの思いはきちんと伝わっていたことがわかります。

亮介を演じた島村龍乃介のまっすぐなまなざしや、複雑な心境が伝わってくる演技が印象的でした。また、亮介といちばん仲が良さそうな友人・朝陽を演じた黒田昊夢(くろだひろむ)もよかったです。前回の中村映里子・風間俊介も素晴らしかったですし、盤石のレギュラー陣に加え、ゲスト陣の演技も楽しみな作品になりそうです。

また、気になるミヤビと三瓶の関係がひとつ明らかになった回でもありました。前回は三瓶がミヤビに何度も訴えかけていましたが、今回はミヤビと亮介とのやりとりをじっと見つめるシーンが多かったです。グミや抹茶パウダーなど、三瓶が食べものについて効能を話して笑い合うシーンも。ラスト、ミヤビを事故現場に呼び出した彼は、衝撃的な一言を告げます。
「これは日記には書かないでください。僕たちは婚約していました」

元恋人かなとは思ったけど、婚約までしていたとは……!今後の展開がいっそう気になります。
病院で働く人たちの人間関係がより垣間見えた回でもありました。ミヤビに執刀させた件について問題になり、謝るミヤビと三瓶の行動を叱る大迫(井浦新)、一緒に厳しく問い詰める津幡(吉瀬美智子)、ひょうひょうとしている三瓶、板挟みになって困る院長(安井順平)。ミヤビ・三瓶・津幡は私服なところも印象的です。

会議室を出て二人になると、途端に気さくに三瓶に話しかける大迫。あれ、さっきのは院長や津幡の前でのポーズだったのかも?
そんな二人の様子を見ていたのは、綾野(岡山天音)でした。彼は以前ミヤビと(おそらく三瓶とも)一緒に働いていたようで、三瓶は彼をミヤビから遠ざけようとします。余計なことを言われたくない(言いそうな)相手だということでしょうか。麻衣(生田絵梨花)と結婚するために、論文を提出して医学博士になるという条件を出されており、もともと実力も持っていますが、ほかにも点数稼ぎに余念がないようです。
また、前回ミヤビと三瓶の写真を見た星前(千葉雄大)は、陰から二人の様子を伺います。

ちなみにミヤビが執刀したことを告げ口したのは風間(尾崎匠海【INI】)でした。「医療事故でも起こされたら迷惑だからです」と飲み会の場で言っていましたが、周りも風間がそんな風に言いつつも実は、ミヤビのことを思ってくれているからだと理解していました。やっぱりいいチームです。どうしても津幡が「みんなで立ち向かう悪」というような立ち位置になってしまっていますが、彼女の背景も気になるところです。
次回予告では、津幡とほかのメンバーが対立する場面がありました。ミヤビの活躍、ミヤビと三瓶の関係なども含め、ますます展開が気になります!
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文:ぐみ
熱量高めなエンタメライター・編集。ドラマ・映画・アイドル・アニメなどのコラムやレビュー、インタビューを執筆中。
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