25年後の自分の姿が見られる、と大阪・関西万博で話題となった「大阪ヘルスケアパビリオン」。そこで身体の状態を測定するために使われていた“カラダ測定ポッド”が、さらなる実証実験のため2025年11月27日(木)から大阪市内の5カ所で稼働を再開します。そのうちJR大阪駅の「DotHealth OSAKA」が、11月26日(水)にメディアに向けて公開されました。
JR大阪駅には中央コンコースにある「DotHealth OSAKA」内と「うめきた地下口」改札内の2カ所に設置
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期間中の総来館者数が553万人超を記録した「大阪ヘルスケアパビリオン」。“カラダ測定ポッド”の設置された「リボーン体験ルート」は約67万人が体験し、多くの人が現在の健康状態と25年後の自分の姿に触れながら、展示を楽しみました。
その万博開幕前の2025年3月13日から一部のサービスを体験できるようJRの駅5か所(大阪駅2か所、新大阪駅、天王寺駅、岸辺駅)に設置されていた“カラダ測定ポッド”。10月13日の閉幕と同時に一時利用停止していたものの、11月27日から全駅で再開することになりました。
これらの駅に設置される測定ポッドは基本的に万博会場と同性能のもので、センサーカメラ4台に加えて体組成用など3つのセンサーを使って計測。“脳”“心血管”“髪”“筋骨格”“肌”“歯”の6項目48種の測定データとカラダ年齢を知ることができます。
認知テストはバリエーションが増え、全体の測定時間も万博時の約6分から約8分に増加
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万博期間中と違うのは、測定後のデータ結果について対面でアドバイスしてくれるスタッフが常駐。平均点との比較や実年齢と数値の対比など、データのチェックポイントを教えてもらえます。また、脳チェックのために行われる認知テストのバリエーションが以前より増え、継続して通ってもらえるように工夫したといいます。
常駐スタッフがヒアリング後、自分の計測データの見方などをアドバイスしてくれます
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利用には、JRのWESTER IDを取得し会員登録が必要ですが、データが継続的に蓄積されるため、自分の体の変化に気づくきっかけに。なお、「大阪ヘルスケアパビリオン」のアプリ(すでにサービス終了)からデータをエクスポート(データ保存)していれば、万博中のデータも取り込めるとのこと(25年後のアバターは除く)。
計測データはWebアプリに記録され、いつでも確認することができます
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万博前は40代のビジネスパーソンを利用者に想定していたものの、実際は全体の8割が女性の利用だったといい、「なかでも40代以上の女性の割合が多かったです。肌や脳の診断といった珍しいチェックポイントに興味を持っていただけたようですね」と担当者の畑康介さん。
また、「駅にあることで気軽に訪れることができます。ヘルスケアにまったく興味をもたれない方々も多くおられるので、自分のカラダを知るファーストステップになれば」と期待しており、万博で体感した“未来の体調管理システム”が日常になる日が近いかも、と感じられるサービスですね。
これらの予約は不可で、毎日12:00〜19:30(12/27〜1/4は休み)に年内無料で利用でき、1回の測定は約8分。また、2026年1月〜3月はサブスクプランのみ設定され、3カ月1,200円(税別)で使い放題。4月以降は現在検討中とのこと。
取材・文:武並慎治(di;hype)
関西在住のWebディレクター&編集者。最初に測定した際の25年後の自分があまりにも老け込んでいて、再チャレンジしたものの変化はなく…。体調管理すべく、カラダ測定ポッドに通います。
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