普段は販売されておらず、テレビで一度紹介されただけの幻の焼き立てパンが、2025年11月21日(金)から行われるイベント「カンテレ祭り!2025 よ~いドン!&とれたてっ!フェス」で4日間のみ限定販売されます。
■ 割烹料理屋の店主が自分のために作る焼き立てパン
2024年12月に閉店した大阪・中津のカフェ「Dining & Cafe mikuri」で腕をふるっていた佐々木いぶきさんが独立し、同カフェの跡地に構えたのが割烹(かっぽう)料理「restaurant kiji」(大阪市北区)。
3月のオープンから間もなくして、「よ〜いドン!」(カンテレ/2025年8月12日放送)の名物コーナー「となりの人間国宝さん」で紹介された縁で、今回のイベントに参加することになりました。
和食店にもかかわらず「パンが好きで、昔から酵母を自分で育てていて、自分で食べるためにお店で焼いていました」と話すほど無類のパン好きな佐々木さん。番組の収録時も、パンの話が大部分を占めていて、お店に訪問した円広志やダイアン・津田篤宏に自家製パンを振る舞っていました。
■ イベント用の特別メニューはパンとスープのセット
「もち麦ブールと季節のポタージュ」(800円)で選べるポタージュは3種(里芋と蓮根、南瓜と白いんげん、きのことチーズ)
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そこで、店舗ではメニューにもなく、当然テイクアウトの販売もしていないものの、「パン屋もやりたい」と思っていた佐々木さんの念願が叶(かな)って今回、素材の味わいをいかした温かな野菜のポタージュと自家製パンのセット「もち麦ブールと季節のポタージュ」(800円)をイベント会場で販売。
■ 幻のパンの詰め合わせが実現、「よ〜いドン!セット」
さらにテイクアウト用に「焼き立てパンも販売したい」と新メニューを試作していたところ、「よ〜いドン!」の番組内から誕生した3種のパン詰め合わせ「よ〜いドン!セット」(1,500円)も登場します。
『よ~いドン!』火曜レギュラーの渋谷凪咲に、いくつかのパンから販売メニューを選んでもらうつもりが、渋谷が選びきれなかったことから思いがけずセットになった「よ〜いドン!セット」。
佐々木さんが、「思いつく限りの試作パンをたくさん焼いたなかでも、この3つは絶妙なチョイス」と話すように、秋を感じさせるハード系の「焼き芋塩バターパン」と「渋皮マロンベーコン」、そしてふんわりモチッな「米粉はちみつパン」と、バランスの良い3種となりました。
「よ〜いドン!」で試食した出演者からは、「ずっしりしている」と驚かれたこれらのパン。「実は最初4種セットでご相談を受けたのですが、当日の準備がすごいことになるから3種にさせてもらったんです。それを決めたとき、サイズを20%大きくしました」と話すように、満腹ボリュームな仕上がりになっています。
■ 試食した渋谷が紹介する「よ〜いドン!セット」
渋谷「お芋のパンって重すぎる印象があるんですけど、芋の柔らかさと生地との一体感があって、大人も子どもも楽しめる甘くてやさしいパン。ふんだんに使われているバターもジワーって広がってきて、ほんとめっちゃくちゃおいしいですね」
お芋がたっぷり入った「焼き芋塩バターパン」。「カンテレ祭り!2025 よ~いドン!&とれたてっ!フェス」で販売される「よ〜いドン!セット」より
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渋谷「フランスパンは歯茎から血が出るくらい硬い生地もあるのに、これは外がサクッで中はもちっとした食感の生地で、本当に衝撃をうけました。ベーコンの塩味と甘すぎない栗(くり)の甘さが大人な感じがするパンです」
サクッモチッとした食感に驚く「渋皮マロンベーコン」。「カンテレ祭り!2025 よ~いドン!&とれたてっ!フェス」で販売される「よ〜いドン!セット」より
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渋谷「私は米粉パンが好き。このパンはハチミツが入っているのでやっぱり甘くて、やさしいおいしさ」
佐々木さん「米粉パンはもちっとなるのですが、ふわっとさせるのが本当に難しくて…。配合を変えながら試作して、イベント4日前にようやく完成しました」
■ 1日300セット、4日で1,200セットのみの限定販売
イベント当日は、「母をはじめ、母の友人や、私が通っていた調理学校の友人らが手伝ってくれるのですが、準備はひとりでするので1日300セットになります」と個数限定販売。
同店も出店する「カンテレ祭り!2025 よ~いドン!&とれたてっ!フェス」は、11月21日(金)~24日(月・振休)の9:30~17:00に開催。会場は、扇町公園(大阪市北区)および公園に隣接するカンテレ扇町スクエアにて。入場料は1,500円(当日は+300円)ほか。
なお佐々木さんは、今回のイベント出店を機にオーブンを購入したといい、イベント後はお店でのパン販売も検討中とのこと。イベントはもちろん、その後の動向も気になります。
取材・文:武並慎治(di;hype)
関西在住のWebディレクター&編集者。買った当時はよく使っていたホームベーカリーですが、10年以上棚の奥で眠っています。
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