北川景子「“１人カラオケデビュー”の成果見て」【映画『ナイトフラワー』舞台挨拶レポート】

2025.11.20

映画「ナイトフラワー」で主演を務めた俳優の北川景子さんが11月20日、大阪市で行われた舞台挨拶に登場しました。内田英治監督が原案・脚本・監督を手掛けた今作は、愛する子どもたちのために、ドラッグの売人になり、犯罪に手を染めていく母親の姿を描くヒューマンサスペンス。主人公の夏希を北川さんが演じました。

主演映画『ナイトフラワー』の舞台挨拶に登場した北川景子さん（11月20日、大阪市北区）

■色とりどりの花で熱烈お出迎え

神戸出身の北川さんにとって、８年ぶりとなる関西での舞台挨拶。スリットの入ったロングスカート姿で登場すると、映画のタイトルにちなみ、花のオーナメントを持った観客が「おかえり！」とお出迎え。北川さんは、「色とりどりの花が華やかで、うれしい！」と満開の笑顔を見せました。

撮影秘話を披露する北川景子さん（11月20日、大阪市北区）

■夫ＤＡＩＧＯが作るたこ焼きに観客ほっこり

最近は、朝ドラの撮影で大阪に来ることが多いという北川さん。関西に帰ると、必ずたこ焼きやお好み焼きなどの「粉もん」を食べるそう。自宅にもたこ焼き器があるといい、「月に１～２回、子どものためにタコをウインナーに替えたりして、台所（仕事）をやってくれる夫（タレントで歌手のDAIGOさん）が（たこ焼きを）焼いてくれます」と明かし、観客を驚かせていました。

■母になったからこそわかる役

今作では、ほぼノーメークで夜のネオン街を全力で駆け回り、喜怒哀楽を全開にした、たくましい母親を体当たりで熱演した北川さん。私生活でも2人の子どもの母親でもあることから、「夏希は、真面目に一生懸命に愛情深く子どもを育てる母親。“子どもが食べたいという料理を作ってあげたい、習いたいという習い事を習わせてあげたい”という気持ちは、母になったからこそ、痛いほどわかる役でした」と振り返っていました。

■全編関西弁「これがわたしの本当の姿」

映画は全編関西弁で繰り広げられ、北川さんは「ネイティブ」な関西弁を披露しています。ただ、大阪弁のアクセントは、出身の兵庫県とは違っていたため、「大阪弁の音源を聞いて練習しました。でも学校は大阪だったので、演じやすく、自然体でいられました。こっちがわたしの本当の姿です」と地元ならではのアピールをして、客席を沸かせていました。

映画『ナイトフラワー』11 ⽉ 28 ⽇（⾦）全国公開　配給：松竹 ©2025「ナイトフラワー」製作委員会

■「１人カラオケデビューの成果見て」

映画の冒頭には、北川さんが「ヤケクソで歌う」シーンも登場します。歌や踊りが得意ではない北川さんは、「カラオケに行っても、手拍子やタンバリンで盛り上げる担当で、人前で歌うことは極力避けてきた人生」だったと苦笑い。
しかし、今回、映画で歌声を披露することになり、「人生初１人カラオケ」に挑戦したそう。「帽子とマスクでコソコソと行ったけど、難しくて音がつかめなくて、30分延長しました」と笑い、「映画には、『１人カラオケデビュー』の成果が出ています！」と自信をにじませていました。

スリットの入ったロングスカート姿が美しい北川景子さん（11月20日、大阪市北区）

■「“ワイルドさっくん”楽しみにして」

夏希のボディーガードを買って出る格闘家・多摩恵役を演じるのは、森田望智さん。多摩恵に思いを寄せる幼なじみ・海役に「Snow Man」の佐久間大介さん、ドラッグ密売の元締め・サトウ役に「SUPER BEAVER」の渋谷龍太さんが出演し、クセ者ぞろいのキャラクターたちが物語に厚みを加えています。

格闘家役の森田さんは、肉体改造をして７キロ増量し、半年間トレーニングを積んだといいます。北川さんは、「吹き替えなしで格闘シーンを演じていて、胸をわしづかみにされました」と絶賛。
一方、佐久間さんについては、「テレビで見ているさっくんとは違う“ワイルドさっくん”を楽しみにして」とにっこり。
映画初出演となった渋谷さんについても、「貫禄がすごくて、初めて出会うシーンは震えました。普段は優しい渋谷さんが、すごく怖くて、空気をも操るのがすごかった」と称賛していました。

■温かい気持ちになれる作品

最後に、北川さんは、「監督、スタッフ、キャストが一丸となって魂をぶつけ合って作ったヒリヒリするような作品です。明日から自分の周りにいる大切な人に言葉を伝えたくなるような、温かい気持ちになってもらえたら」と笑顔でＰＲしていました。映画「ナイトフラワー」は、11月28日（金）に全国の映画館で公開されます。