シリアルキラー・猫田(小出恵介)が狙う“標的の好み”を見抜いた磯貝(横山裕)とヒナタ(関水渚)。命がけの潜入捜査で、姉・アキ(樋口日奈)の悲痛な最期が明らかに——ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』第8話
“謎の通報者”として、これまで数々のシリアルキラー(猟奇的連続殺人鬼) を捕らえてきた刑事・磯貝史郎(横山裕)と殺人犯の手に触れると“殺した人数”が見える異能少女・黒井ヒナタ(関水渚)。水ドラ★イレブン『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』(カンテレ・フジテレビ系/毎週水曜 午後11:00)の第8話が放送されました。
前回、警察内部で“謎の通報者”と疑われた磯貝が警視庁捜査一課の刑事・ 鶴岡楓(山崎紘菜)に24時間体制の監視下に置かれ、思うように動けない状況に。それでも楓の目をかわしながら独自に調べを進め 、磯貝とヒナタは21人を殺した美容師・猫田陽 (小出恵介)に迫っていきます。
(以降、第8話のネタバレを含みます)
(以降、第8話のネタバレを含みます)
◆監視の目を潜り抜けるバディが、猫田の“こだわり”をあぶり出す
第7話のラストで、猫田が“21人”を殺しているシリアルキラーだと知ったヒナタ。しかも、猫田のヘッドホンから漏れ聞こえた女性の悲鳴は、ヒナタの姉・黒井アキ(樋口日奈)の失踪にもつながっている可能性がありました。ヒナタは、さっそく猫田への尾行を開始し、“獲物”へのこだわりを探ります。わざと悲鳴をあげてみるも、猫田はまるで興味を示しません。そこでヒナタは、彼が狙った女性たちの動画を見返し、声に何か共通点があるのではないかと考え始めます。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』8話 猫田陽(小出恵介)
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』8話 黒井ヒナタ(関水渚)
一方の磯貝は、相変わらず楓の厳しい監視下。ヒナタと連絡を取ることもできずにいました。けれど、ヒナタもただ待ってはいません。磯貝に借りた昼食代を返すふりをして、千円札に「美容室正解」「好みは声」「どんな声か謎」と、調査状況を書いて報告しました。そのヒントを受け取った磯貝は、盗撮犯の裏取り捜査という名目で、楓とともに失踪したキャバ嬢・ムギやセナの勤務先へ。そして聞き込みを通じて、猫田の“好み”が普通の悲鳴ではなく、しゃがれた声なのではないかと推理します。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』8話 鶴岡楓(山崎紘菜)、磯貝史郎(横山裕)
商業施設の男子トイレで変装したヒナタと接触した磯貝は、「奴の好みは、しゃがれ声だ」と告げます。その言葉を聞いたヒナタの脳裏には、あの日、しゃがれ声でのどの痛みを訴えるアキの姿が蘇(よみがえ)るのでした。
◆喉を痛めつけた覚悟のオトリ潜入!鳴り響く命がけの叫び
ヒナタはすぐにターゲットになることを決意。カラオケで朝まで歌ってのどを潰し、しゃがれ声を作ります。さらに警察による磯貝への監視を外すため、ヒナタは変装して楓に接近しコーヒーを服にぶちまけるという力技も披露。磯貝はその流れに乗り、楓をサウナへ誘導して、ヒナタと合流する時間を作ります。
ヒナタは再び猫田が働く美容室「 hair salon Galo 」へ。しゃがれ声で「前髪を切ってほしい」と頼むヒナタに、猫田の口元が怪しく緩みます。
ヒナタは再び猫田が働く美容室「 hair salon Galo 」へ。しゃがれ声で「前髪を切ってほしい」と頼むヒナタに、猫田の口元が怪しく緩みます。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』8話 猫田陽(小出恵介)
柔らかな接客の裏で、用意したハーブティーには睡眠薬を混入。ヒナタを眠らせ、半地下の部屋へと運び込みます。そこは、音響設備とマイクが用意された、猫田のための“録音部屋”でした。
もちろん、ヒナタは薬のことを見抜いて眠ったふりをしており、猫田に手錠をかけられる瞬間に目を覚まし護身用の指輪で反撃。それでも猫田はガスバーナーを手に、「逃げ惑いながらの悲鳴を録ってやる」と追い込んできますが、そこに磯貝が駆けつけます。ヒナタはマイクに向かって大声を上げ、ヘッドホンをつけた猫田の耳に大音量を響かせます。すかさず磯貝が制圧し、意識を失った猫田の体を縛り身動きできない状態に。厳しい監視下でも、ふたりの連携は抜群!
もちろん、ヒナタは薬のことを見抜いて眠ったふりをしており、猫田に手錠をかけられる瞬間に目を覚まし護身用の指輪で反撃。それでも猫田はガスバーナーを手に、「逃げ惑いながらの悲鳴を録ってやる」と追い込んできますが、そこに磯貝が駆けつけます。ヒナタはマイクに向かって大声を上げ、ヘッドホンをつけた猫田の耳に大音量を響かせます。すかさず磯貝が制圧し、意識を失った猫田の体を縛り身動きできない状態に。厳しい監視下でも、ふたりの連携は抜群!
制圧後、磯貝とヒナタは猫田のパソコンに保存された膨大な「悲鳴のコレクション」を調べ始めます。そして、ある一つの音声ファイルを再生した瞬間、ふたりは息を呑(の)みました。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』8話 磯貝史郎(横山裕)、黒井ヒナタ(関水渚)
「うぅ…ここはどこですか…?」
スピーカーから聞こえてきたのは、間違いなく失踪したヒナタの姉・アキの声でした。防音室で目を覚ましたアキが、猫田がいなくなった一瞬の隙を突いて血だらけになりながらスマホを引き寄せ、命がけで発信した相手——それこそが、失踪したあの日のヒナタへの電話だったのです。「助けて、ヒナタ」というSOSの直後、部屋に戻ってきた猫田によってガスバーナーの炎に包まれ、悲痛な叫びをあげて命を奪われたアキ。悲惨すぎる姉の最期が、残酷にも音声で暴かれたのでした。
スピーカーから聞こえてきたのは、間違いなく失踪したヒナタの姉・アキの声でした。防音室で目を覚ましたアキが、猫田がいなくなった一瞬の隙を突いて血だらけになりながらスマホを引き寄せ、命がけで発信した相手——それこそが、失踪したあの日のヒナタへの電話だったのです。「助けて、ヒナタ」というSOSの直後、部屋に戻ってきた猫田によってガスバーナーの炎に包まれ、悲痛な叫びをあげて命を奪われたアキ。悲惨すぎる姉の最期が、残酷にも音声で暴かれたのでした。
◆殺意と哀しみの狭間で揺れる瞳。関水渚が魅せた鬼気迫る演技
音声を止めたヒナタは、その場に崩れ落ちます。そして哀しみは、猫田への殺意に変わっていく。あの日、電話越しに聞こえた「助けて」の後に何が起きていたのか。ガスバーナーのゴーという音とともに響き渡る姉の断末魔。それを突きつけられたヒナタの絶望は、察するに余りあります。
「殺してやる…殺してやる…」
意識を取り戻した猫田にまたがり、ガスバーナーを点火するヒナタ。姉を苦しめた方法で、同じ恐怖を与えようとするその姿は、復讐(ふくしゅう)心だけで動いているようでいて、むしろ哀しみに押し潰されそうにも見えました。怒り、喪失、後悔、どうにもならない痛み。そのすべてが一気にあふれ出した極限状態を、痛切に表現した関水渚さんの演技は圧巻でした。
意識を取り戻した猫田にまたがり、ガスバーナーを点火するヒナタ。姉を苦しめた方法で、同じ恐怖を与えようとするその姿は、復讐(ふくしゅう)心だけで動いているようでいて、むしろ哀しみに押し潰されそうにも見えました。怒り、喪失、後悔、どうにもならない痛み。そのすべてが一気にあふれ出した極限状態を、痛切に表現した関水渚さんの演技は圧巻でした。
遠くからパトカーのサイレンが鳴り響きます。ヒナタに姉の復讐をさせてあげたい、けれど人殺しにもさせたくない…そんな複雑な表情の磯貝は、姉への感情が爆発して泣きじゃくるヒナタを抱き留め、その場を離れる苦渋の選択をするのです。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』8話 磯貝史郎(横山裕)、黒井ヒナタ(関水渚)
◆復讐を止めた磯貝。ふたりはこのまま“バディ”でいられるのか
磯貝がヒナタの復讐を止めたのは、彼女に自分の人生まで壊してほしくなかったからでしょう。ただ、ヒナタにとってはどうでしょうか。ようやく姉の真相にたどり着き、目の前にはその犯人がいた状況です。「復讐を完遂したかった」という気持ちもあるはず。そんな複雑な心境のなかで、磯貝のために、自身の異能を使い危険を冒してまでシリアルキラーを追い続けるのか。それとも、ふたりの“共犯者”としての関係にひびが入るのか。第8話は、事件の解決以上に、磯貝とヒナタの関係そのものを大きく揺らす回でした。
そして最後、ヒナタを連れて逃走する磯貝の姿を、楓は確かに目撃したように見えます。猫田を捕らえた。アキの真実も突き止めた。けれど、磯貝とヒナタには新たな危機が迫っています。警察に追われるふたりは、これからもバディでいられるのか。物語はいよいよ、後戻りできない局面へ入っていきました。
そして最後、ヒナタを連れて逃走する磯貝の姿を、楓は確かに目撃したように見えます。猫田を捕らえた。アキの真実も突き止めた。けれど、磯貝とヒナタには新たな危機が迫っています。警察に追われるふたりは、これからもバディでいられるのか。物語はいよいよ、後戻りできない局面へ入っていきました。
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』8話 鶴岡楓(山崎紘菜)
ドラマ『今夜もシリアルキラーと待ち合わせ』8話 鶴岡楓(山崎紘菜)
文:鈴木まこと
編集プロダクション・広告制作会社で編集・ディレクター・ライターとして活動。年間100本以上観るほどドラマ好きで、エンタメライターとしても執筆中。
編集プロダクション・広告制作会社で編集・ディレクター・ライターとして活動。年間100本以上観るほどドラマ好きで、エンタメライターとしても執筆中。
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