物事の本質を見つめる南(芦田愛菜)が再び活躍!「自分の人生は自分で決める」――紘乃(渋谷凪咲)が伝える力強いメッセージ ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第2話
芦田愛菜さん主演ドラマ『南田南弁護士は天才肌』(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜 午後10:00)第2話が放送されました。
韓国で2022年に放送され世界的にも大ヒットしたパク・ウンビン主演の『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の日本版リメイクである本作。
主人公は天才的な記憶力とひらめきを持つ、自閉スペクトラム症の新人弁護士・南田南(芦田愛菜)。東大法学部を首席で卒業し、大手法律事務所で働く彼女が出会うさまざまな人たちとの交流、家族や友人との大切な絆(きずな)を通じ、弁護士として、そして一人の人間として成長していく姿を描くハートフル法廷ドラマです。
(以下、第2話のネタバレを含みます)
◆1億円の慰謝料! 果たして勝ち目はあるのか?
ある日、超豪華なホテルでの結婚披露宴で新婦・蔵沢紘乃(渋谷凪咲)のウェディングドレスがずり落ち、上半身が露出してしまうという、とんでもないハプニングが発生。彼女の父で蔵沢フードシステムズの会長(谷川昭一朗)は南が勤める広川・ハワード法律事務所を訪れ、ホテルを相手取った訴訟の依頼にやって来ます。
もともと蔵沢フードシステムズは広川・ハワード法律事務所のライバルであるMMK法律事務所と顧問契約を結んでいたのですが、MMKに訴訟を断られたため広川・ハワードにやって来たという経緯があったのです。
しかも会長が要求するのは1億円もの損害賠償です。挙式費用3000万円は損害として請求できるとしても、残り7000万円を慰謝料で引っ張るのはさすがに勝ち目も薄いとあり、ベテラン弁護士の宮地(山口馬木也)は一瞬ひるみます。しかし、ライバルの「MMK」が断ったと聞いた途端、代表の広川凪沙(平岩紙)は本件を引き受けてしまうのでした。
ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第2話 山口馬木也 平岩紙
◆紘乃さんは、ご主人を愛していますか?
引き受けた以上は1億円を勝ち取る糸口を見つけなければなりません。そこで宮地は、朝日小春(久保史緒里)とパラリーガルの船井湊人(高橋文哉)、そして南と氷見琢磨(細田佳央太)をそれぞれブライダルサロンの調査と新郎新婦の聞き取りへ向かわせました。
ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第2話 高橋文哉 久保史緒里
氷見と一緒に紘乃のもとへ向かった南は、ドレスがずり落ちた際、背中に木蓮(もくれん)の入れ墨があることが発覚したことで新郎の御子柴紳司(入江甚儀)から「結婚を白紙に戻したい」と言われていることを知ります。さらに話を聞くうちに、ドレスがオーダーメードではなくレンタルだったこと、父の仕切りだったため彼女の知り合いは誰も出席していなかったことが分かります。
ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第2話 芦田愛菜 細田佳央太 渋谷凪咲
と、そのとき「紘乃さんは、ご主人を愛していますか?」といきなり尋ねる南。その後、新郎に対しても「ご主人は、奥様を愛していますか?」と聞き、氷見を慌てさせます。
◆まさかの展開! カギを握るのは……?
第一回口頭弁論期日の証人尋問。証人台には式当日、ドレスの着付けの手伝いをしたホテルのスタッフが立ちました。
彼女の証言によると、結婚式が終わった後、別のドレスに変わっていたことを知ったといいます。当日朝、新人スタッフが用意されていたドレスを破ってしまい、主任の指示でサイズが少し大きい同じデザインのドレスに黙って差し替えたのです。つまり、ホテル側が自分たちのミスを隠そうとしていたのです。
しかし、それに対し、ホテル側の弁護士からは紘乃のSNSアカウントへの投稿を証拠として提出。「偽りの結婚をせずに済む」「式が台無しになったことに感謝しよう」というコメントを指摘し、紘乃の本心はどちらなのかを問いただします。
訴えたいのか訴えたくないのか、このまま曖昧な態度を続けていては1億円の慰謝料を取ることはできません。と、そのとき、南に一陣の風が吹きます。南は「土地の贈与」という条件に着目。実は二人の結婚を勧めていた新郎の祖父から紘乃に「結婚祝いに土地をあげる」という話が出ていたのです。結婚が白紙になったことで失われた数十億の価値があるとも言われるこの土地を「特別損害」として主張すれば、無謀に思えた「1億円」の賠償請求も一気に現実味を帯びてきます。
ところが、第二回口頭弁論期日の証人尋問の途中、紘乃はいきなり手を挙げ「訴えを取り下げます!」と宣言します。騒然とする法廷。そのまま裁判は終了。娘に詰め寄る父の前に飛び出してきたのは、父の秘書・水木蓮美(山本奈衣瑠)でした。そう、紘乃にとって一番大切な人は彼女だったのです。
「これは……私の裁判で、私の結婚で、私の人生だから」。開廷前、南が紘乃に手渡したのは、南が生まれて初めて自分で握った塩むすびでした。そして南は、父から「自立した大人は、みんな自分で食事の支度をしている」と言われたと明かし、「私は自分で食事の支度をしたので、今日、無事父から自立することができました。紘乃さんもお父さんから自立できるといいですね」とまっすぐに伝えます。それまで父に従うだけの人生だった紘乃は、そんな南の言葉に後押しされ、自分の手で自分の人生を取り戻したのでした……。
ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第2話 渋谷凪咲 芦田愛菜 山口馬木也
◆「南」と言う名前の由来は、なんとあの名作マンガ?!
『南田南弁護士は天才肌』第2話。
今回は「あなたはご主人を愛していますか?」というストレートな南の問いかけが大きなポイントになりました。「なんて失礼な」と怒るのが一般的な反応だと思いますが、結果的に紘乃には新郎ではなく本当に好きだったパートナーが存在していたわけで、もしかしたら南は初めて彼女に会ったとき、そのことに気づいていたのかもしれません。
細かい部分で筆者が気に入ったのは、お腹を壊してトイレに立てこもった小春のために南が持ってきた着替え。原作ではパジャマでしたが、ジャージ姿、似合っていましたね(笑)。久保さんのコミカルな演技も素敵でした。
個人的に心に刺さったのは、時間や状況に関わらずことあるごとに南が大好きなクジラの話を始める南に対し、優しく耳を傾ける湊人へ向けられた小春の言葉です。「それ、一生続けられますか?」湊人の「覚悟」を問いかけるこの一言は南と湊人にとって、そしてこのドラマにとっても非常に重要な言葉を持っていくのではないでしょうか。
ほかにも、ホテルへの調査の流れでウェディングドレスを着た南はドラマ屈指の名シーンになること間違いなしの美しさ。その後の南の父・誠(角田晃広)の「結婚」にまつわる勘違いも含めて印象的でした。
ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第2話 芦田愛菜 角田晃広
さらに湊人とのカフェのシーンでは「南」という名前の由来があの名作マンガだったことも明らかに。そして南と親友・莉々衣(柿原りんか)の挨拶ファンのみなさん、安心してください、今回もあのシーン、ありますよ! あっ!もしかして、浅倉南→『タッチ』→だから2人は“タッチ”するのか……?!などと想像してしまいました。
ではまた来週! 南田 to the 南! タッチ! シャッチ!
ドラマ『南田南弁護士は天才肌』第2話 高橋文哉
文:中村裕一
エンターテイメントジャーナリスト。自らの経験に基づいたテレビドラマの総括レビューや、俳優への深掘りインタビューなどを手がける。
エンターテイメントジャーナリスト。自らの経験に基づいたテレビドラマの総括レビューや、俳優への深掘りインタビューなどを手がける。
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