南海電鉄・高野線「橋本駅」〜「極楽橋駅」間を運行する観光列車「天空(2200系車両)」の定期運行が、2026年3月20日(金・祝)をもって終了すること発表されました。多くの旅人に愛され、約16年間の歴史に幕を下ろします。
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■よ~いドン!【出演:円広志ほか】
2009年7月に運行開始した「天空」は、世界遺産「高野山」へ向かう山間を走る観光列車。紀の川・不動谷川や険しい山間の風景を見渡すことができる「ワンビュー座席」や森林の空気を取り入れる「展望デッキスペース」が備えられており、なにより、連なる山々や渓谷美を従える眺望は、まさに「天の空」を走る列車として人気を博しました。
現在、平日(月・火・金曜の3日間)は1日2往復、土・休日は1日3往復しており、これまで約43万人(2025年8月末現在)の乗客が利用。定期運行終了後はツアー貸切りなど団体の専用列車として、不定期での運行となるそうです。また、これまでのご愛顧に感謝を込めて、各種イベントも予定されています(詳細は決まり次第、発表)。
そして、「天空」に代わる新たな観光列車が、2025年度末に運行開始されます。2000系車両を改造した4両編成で、「難波駅」〜「極楽橋駅」間を運行。快適な座席とパノラマビューを楽しめる車窓だけでなく、アテンダントによるきめ細かな対応、地元の食材を使った食事サービスが計画されており、高野山への新たな旅のシンボルとして期待が高まっています。
南海電鉄「天空」公式サイト
https://www.nankai.co.jp/koya/tenku/
文/夏目馨