夏休み期間に大阪・関西万博(主催:2025年日本国際博覧会協会)に行く計画を立てている方々も多いと思いますが、一番気をかけているのは、やはり“熱中症対策”ではないでしょうか。人混みを避けて、涼みながら休憩することができ、並ぶことなくお食事が楽しめる一石三鳥のパビリオンが「クウェート館」です。※表示価格は全て税込
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パビリオンの奥に隠れたレストラン
パビリオンに併設されているレストラン「SIDRA(سِدْرَة / シドラ)」は、クウェート館の正面からは全く見当たりません。ブラジル館と隣接したところにある花壇に突き当り、左に曲がると見える、長く伸びている階段の先が「SIDRA」です。スタッフに聞いてやっと分かるくらい、分かりにくい位置にあるので、他のレストランに比べて空いています。
※「سِدْرَة(シドラ)」イスラム教の聖典・クルアーン(コーラン)に登場する聖木のこと。
「SIDRA」で提供される料理は、どれも穏やかで食べやすい味付けで、スパイスになじみのない人でも食べやすいです。コースは特に設けておらず、好きなものを注文することができ、何人かでシェアして食べるに充分のボリュームがあります。
注文したい料理を聞かれ、困った顔でメニュー表を眺めていると、おすすめ料理をいくつか振る舞ってくれました。
※試食用のため、実際の提供内容とは異なる可能性があります。
モクテル
まず運ばれてきたのは、淡い色合いの2つの「モクテル」。モクテルとは、ノンアルコールのカクテルのことで、飲酒が禁止されているイスラム教圏の国ならではのメニューです。この日にいただいたのは「クウェートレモネード(K Lemonade)」(1,150円)と「ローズサンセット(Rose sunset)」(1,150円)。「クウェートレモネード」は、ミントの香りがするレモネードで、普段飲んでいるレモネードの数百倍おいしいくて、飲んだ瞬間に目が点になりました。「ローズサンセット」は、バラの香りとほのかな酸味が特徴。飲み込んだ後も鼻と口に残るフローラルな香りがたまりません。
※英語のメニュー表しかありませんでした。(5/4時点)
アペタイザー(前菜)
担当者から強く勧められた「クベ・エルグ(Khube Eroug)」(2,500円)。玉ねぎやニンジンなど野菜を刻んだフリッターにヨーグルトのソースをつけて食べます。香辛料がほのかに感じられますが、決して強くないです。カリッと揚げられたフリッターは、コロッケとチヂミの間くらいの食感で、粉もん好きはぜひ頼んでほしい一品です。
サラダ
「ジャルジールサラダ(Jarjeer Salad)」(1,950円)は、ルッコラ、キュウリ、ゴートチーズ、デーツに酸味のあるドレッシングがかかったサラダです。ゴートチーズ特有の熟成された風味をデーツの甘みが中和してくれて、サラダなのに、なぜかお酒が飲みたくなる不思議な感覚を覚えます。
メイン(主菜)
メイン料理の中でおすすめしてくれたのは「チキンマグブース(Chicken Machboos)」(3,850円)と「マラク・バミア(Marag Bamia)」(3,850円)。「ラムマグブース(Lamb Machboos)」(3,850円)もおいしいとのことでしたが、この日はあいにくの売り切れでした。
「チキンマグブース」はスパイスで味付けされたチキンに「ダクース(daqoos)」(トマト、トマトペースト、ニンニクなどを混ぜ合わせたソース)をつけて食べる料理。一緒についてくるごはんはサフランライスで、レーズンがトッピングされています。個人的に気に入ったのは「マラク・バミア」。オクラが入った酸味のあるトマトシチューが、とてもさっぱりしていて、クセになります。
子どもも大人も一緒に楽しめる展示物
パビリオン内の展示は、その数もスケールも桁違い。まず最初に、パビリオンの中に入ると、球体のスクリーンがある空間に案内されます。ただ映像が流れるだけではなく、ミストや熱気の演出があり、子どもウケ抜群です。映像が終わると、自分の顔がスクリーンに映りますよ!
砂漠の砂の中から遺跡を掘り起こしたり、手押しポンプでスクリーンに映る岩を水で浮かしたりなど、クウェートの歴史や文化が楽しく学べる体験エリアがたくさん用意されています。子どもも大人も夢我夢中になり、気づいたらめちゃくちゃ時間が経っていた、なんてこともありそうなレベルなので、他の館も巡る場合は、余裕をもって予定を組んだ方がよさそうです。
展示の最後は、天井一面に広がる大型スクリーンに流れる迫力満点の映像で締めくくられます。砂漠を模した造形物に寄りかかって、天井を見上げながら映像を見るのですが、まるで砂漠の上に横たわって、夜空を見上げているような気分になります。
レストラン前の階段にあるベンチは完全に日影になっていて、ひと気もないので、長居しても、まったく気になりませんし、パビリオン内の展示の途中にある休憩スペースは、広々としていて、周りと少し遮断された空間となっているので、ゆっくりとリラックスできます。
これから暑くなる季節にピッタリのクウェート館。ぜひ一度寄って、ウェートの魅力にどっぷり沼ってください!
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