ユニークなのは、水盤を模した台に手を触れると、和楽器の演奏ができる「月響の水盤」や、今の自分の気持ちが書かれたカードを選び、機械にセットすると和歌が投影される「月影に出逢(あ)うやまとうた」など体験型コンテンツがそろっている点。子どもから大人まで、あらゆる世代が楽しめる仕掛けが施されています。
さらに、本丸御殿エリアのチケットを購入した人は、限定のプレミアムイベントにも参加可能。観世流シテ方・河村晴久さんによる能「融(とおる)」をもとにした「観月能」が上演されます。事前に収録された舞をプロジェクションマッピングで再構成し、月を題材にした幽玄の世界が光と映像でよみがえります。
紅葉が見ごろを迎える二条城の庭園を背景に、伝統芸能とデジタルアートが共鳴する幻想のひととき。秋の夜風に包まれながら、光に照らされた紅葉とともに、古の雅と現代アートが交差する特別な時間を味わえる「NAKED meets 二条城 2025 ―観月―」は、12月7日まで開催されます。
時間:午後6時半~午後10時(最終入場は、午後9時20分)。
料金:中学生以上2000円(金・土・日祝は2400円)、小学生1200円(同1600円)。
西部マキコ エンタメライター。初出の話を引き出すインタビューが得意。「万博ロス民」の一人で、さまざまな「アフター万博」イベントに参加し、悲しみを癒やす日々を過ごしています。