京都・二条城ライトアップ 紅葉を愛でながら、月と光の幻想世界へ【内覧会レポート】

2025.10.30

京都・二条城ライトアップ 紅葉を愛でながら、月と光の幻想世界へ【内覧会レポート】
京都の世界遺産・元離宮二条城(京都市中京区)で、デジタルアートの夜間イベント「NAKED meets 二条城 2025 ―観月―」が10月31日に始まります。前日の10月30日に開かれた内覧会で、一足早くお披露目された幻想的な光の演出の様子をレポートします。
紅葉のライトアップを楽しめる清流園(10月30日撮影、二条城)

紅葉のライトアップを楽しめる清流園(10月30日撮影、二条城)

このイベントは、クリエイティブ集団「ネイキッド」(東京都渋谷区)が手がける人気企画。春は桜、夏は花火など四季折々の風景を最先端のデジタルアートで彩ってきました。今年の秋のテーマは「観月」。月明かりと紅葉が重なるこの季節に、歴史ある城郭と光の演出が見事に調和します。
能楽の舞をプロジェクションマッピングで楽しめる本丸御殿(10月30日撮影、二条城)

能楽の舞をプロジェクションマッピングで楽しめる本丸御殿(10月30日撮影、二条城)

■月を愛でた古の雅を、現代の光で再現

二条城は、京都御所を守るために築かれた城で、将軍上洛の際の宿泊所としても知られます。かつては、月を眺めながらお茶や和歌、能、華道を楽しむなど、日本らしい風雅な文化が育まれた場所でもあります。今回のイベントでは、そんな「観月」の伝統を現代の光とアートと融合させ、二条城の新たな魅力を引き出しています。
二条城のデジタルアート夜間イベント「NAKED meets 二条城 2025 ―観月―」(10月30日撮影、二条城)

二条城のデジタルアート夜間イベント「NAKED meets 二条城 2025 ―観月―」(10月30日撮影、二条城)

■いけばなと光が織りなす観月体験

華道家元池坊とコラボが実現した台所前庭(10月30日撮影、二条城)

華道家元池坊とコラボが実現した台所前庭(10月30日撮影、二条城)

特に注目を集めるのは、江戸時代に後水尾天皇がこよなく愛した「立花(いけばな)」の指南役を務めた華道家・池坊専好(二代)との歴史的な縁から実現した、「華道家元池坊」とのコラボレーションです。台所前庭では、ネイキッドの最新技術と池坊のいけばなアートが融合し、特別な観月体験を楽しむことができます。
和楽器の音色を楽しむことができる「月響の水盤」(10月30日撮影、二条城)

和楽器の音色を楽しむことができる「月響の水盤」(10月30日撮影、二条城)

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miyoka
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