大阪市の長居公園(大阪市東住吉区)で2025年7月31日(木)まで、展示会「Futurotextiles 7」(フュチュロテクスティール7)が開催中です。これはフランス・リール市の非営利文化事業団体lille3000(リール・トロワミル)と、ヤンマーホールディングス株式会社(大阪市北区)が開催しているもので、テキスタイル(織物、繊維)技術とアートを融合した、とってもモードな展示会です。
会場では、環境に配慮した繊維などのサステナブルな素材や、捨てられるはずのものをアップサイクルした作品などがファッショナブルに展示されています。
フランスのリール市はかつて繊維産業が盛んな地域であったことから、テキスタイルの探求を目的とした展覧会シリーズ「Futurotextiles」(フュチュロテクスティール)を立ち上げ、世界中でテキスタイル、デザイン、アートを融合した展示会を開催しています。2010年上海国際博覧会、2015年ミラノ国際博覧会、2021年ドバイ国際博覧会に引き続き、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)期間中の今回は緑豊かな長居公園での開催となりました。
展示会には、60を超える国際的なデザイナーや企業が出展。
大豆やトウモロコシ、ビーツなど意外なものが繊維のもとになることを示すテーブル展示には興味津々。一気にサステナブルなファッションの世界に引き込まれます。
特に驚くのは、ウニのとげや殻からを使って染められた繊維。「ウニからこんなきれいな色がでるの?」と思わず声が。どんどん活用して「ウニ染め」の生地で浴衣や着物、洋服を作ってほしくなります。
浮き輪や結束バンドを再加工したファッション、ラコステのポロシャツを新しく解釈した襟付き半そでシャツ、農機具やエンジンなどを製造する企業・ヤンマーの捨てられるはずだった作業着を、大阪出身のデザイナー・大竹舞人氏がオブジェに仕立てたアート作品など、とても面白い作品が並びます。これまで当たり前のように捨てていたものを楽しくおしゃれに再利用できる可能性を感じます。
ジャン=シェルルド・カステルバジャック氏によるテディベアのコートは、動物愛護の観点から、天然毛皮産業に対して「NO」を茶目っ気たっぷりに意思表示するデザインとなっています。
その他、フランスの古くから伝わるレースで作られたオートクチュールなども展示されていて、アートが好きな方もファッションに興味がある方もとても楽しい時間が過ごせそう。
1階にはカフェがあり、ガラス窓から見える大きな蓮の花のオブジェも展示会の一作品となっています。ご家族で展示を見た後、お茶をしながらSDGsについて話し合う時間をもてば、夏休みの自由研究のネタにもなるかもしれませんね。
近くの長居植物園では6月30日(月)まで「
あじさいフェア」を開催中で、色とりどりの傘を天井のように吊るした「アンブレラスカイ」や「花手水(はなちょうず)」を鑑賞できますし、または、本展を夕方に見た後で、会場すぐ近くのチームラボ常設野外展示「
ボタニカルガーデン 大阪」に行くのもおすすめの過ごし方です。
Futurotextiles 7
長居公園 花と緑と自然の情報センター(大阪市東住吉区⻑居公園1-23)
2025年4月12日(土)~7月31日(木) 9:30~21:30
休館日:6月30日(月)、7月7日(月)、7月14日(月)、7月22日(火)、7月28日(月)
入館料:無料
詳しくは
https://nagaipark.com/events/000233