聞いてみよか

「走れメロス」を丸暗記!? カンテレ・アナウンサー朗読会レポート

2023.12.22

「走れメロス」を丸暗記!? カンテレ・アナウンサー朗読会レポート
みよかをご覧の皆さん、初めまして!
アナウンス部の若田部です。プロデューサーとして参加した22年目の「アナウンサー朗読会」をご紹介致します。
演出家のわかぎゑふさんと共に考えた今年のテーマは「復活!」。そして、わかぎさん考案のキャッチフレーズは「絆熱く、つながる」でした。新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行し、ソーシャルディスタンス等制限なしでお客様に会場へお越し頂き、熱い気持ちを舞台で表現すると言う想いが込められています。
「名作シリーズが良いのでは」というわかぎさんの提案もあり、①オー・ヘンリー著『賢者の贈り物』②わかぎさんオリジナル戯曲『ロミオとジュリエット~乳母は見た』③太宰治著『走れメロス』というラインナップになりました。
『ロミオとジュリエット~乳母は見た』は、シェイクスピア作の悲劇『ロミオとジュリエット』のダイジェストを乳母視点で「一人語り」する作品です。非常に難しい役回りを関純子アナが演じ切りました!!わかぎさん曰く「女優さんでも難しい役どころ。関さんが良いと思う。」という事で関アナに白羽の矢が立ちました。自主練習⇒わかぎさんとの稽古⇒自主練習と何度も繰り返し、声色を使いながら、情景が目の前に浮かぶような語りを見せていました。すごい!!
この日のクライマックスは、林弘典アナがメロスを演じた『走れメロス』。
数か月前に立候補し、わかぎさんの前でメロスを一人朗読し、見事主役の座を射止めました。稽古中には、わかぎさんから「暗記大会じゃない!速すぎる!!」と言われたり、「嘘でも良いから、台本を見て!!」と指摘を受け、精度を高めていました。そうなんです。林アナは『走れメロス』を丸暗記していたのです!!さすが、気象予報士、社労士など、難関の資格を働きながら取得した男です。
そして迎えた本番当日。ご来場下さった皆様はお気づきになったと思いますが、やはり林アナは台本をほとんど見ていませんでした(^^; 鬼気迫る演技は、来場された方から頂いたアンケートでも絶賛されています。林アナの熱い想いは皆さんの胸に届いたようです。良かった、良かった。
『走れメロス』では、存在感がある大橋雄介アナのはまり役の王様。メロスの友人役のセリヌンティウスで幅広い表現力を見せた豊田康雄アナ。登場は一瞬でしたが、大きなインパクトを残した山賊役の吉原功兼アナ。フィロストラトスを軽やかに演じた堀田篤アナ。見事な老爺役で新境地を開拓した谷元星奈アナ。と林メロス以外の皆も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
『賢者の贈り物』では、安定した藤本景子アナの語りや新実彰平アナや竹上萌奈アナの表現力豊かな演技もあり、オー・ヘンリーの世界観を見事に表現していましたよ。
去年から実施している第2部のワークショップでは、全員が参加して、大阪万博のキャラクター「みゃくみゃく」や「ちゃうちゃう」の読み方を題材にアクセントとイントネーションの面白さについて遊んでみました。
いつもお世話になっている視聴者の方に、少しでも楽しい時間を過ごして頂き、テレビに出演する時とは違ったアナウンサーの魅力を感じて頂きたいという想いで開催している朗読会。今回参加された方もそうじゃなかった方も、次回是非ともお越しくださいね!!
あ、そうそう、2024年1月16日午前4時28分からダイジェスト版の放送があります。
(稽古シーンやインタビュー朗読会後の反省会もあり、面白く仕上がっている筈です)
そして、放送後にYouTubeのカンテレアナウンサーチャンネルで朗読会完全版をアップロード予定ですので、放送もYouTubeも是非ともご覧ください!
miyoka
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