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カンテレ海外特派員リポート(パリ)

2024.05.25

カンテレ海外特派員リポート(パリ)
反捕鯨に問題提起の映画『鯨のレストラン』フランスで上映 八木景子監督インタビュー
ヨーロッパ日本映画祭で、日本のクジラを食べる文化を紹介する映画が上映されます。
パリ市内で行われた映画祭には、八木景子監督も参加しました。
八木監督は、2015年に公開したドキュメンタリー映画『ビハインド・ザ・コーヴ』で注目されました。
これは和歌山県太地町(たいじちょう)のイルカの追い込み漁を批判し、アカデミー賞を受賞したアメリカ映画『ザ・コーヴ』が公開されて以降、太地町に押し寄せていた反捕鯨活動を地道に取材・反論した映画です。
今回映画祭で上映された“鯨(クジラ)のレストラン”は、クジラ専門店の大将を通して、食の魅力を伝え、科学的な観点から反捕鯨の動きに問題提起する作品です。

捕鯨反対国のフランスで、さらに日本以外で初めての公開とあって、上映後に監督を交え、観客同士で行われた討論会では多くの意見が飛び交いました。
討論会後、日本人以外の観客で5~6人がクジラを食べてみたいと手をあげました。
日本は2019年に、IWC国際捕鯨委員会を脱退し、商業捕鯨を再開させました。
八木監督は、食文化を守るためにも、捕鯨へのさらなる理解が必要だと訴えています。

豊かな食文化を持つフランスに住む人でも、理解を得るにはまだ高い壁があるようですが、こういった議論が行われることが大事なのだと感じます。

反捕鯨に問題提起の映画『鯨のレストラン』フランスで上映 クジラの解体を見た外国人の反応は?「子羊を食べるのと何が違うのか」 『ビハインド・ザ・コーヴ』の八木景子監督インタビュー 〈カンテレNEWS〉

miyoka
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