バラエティ大好きライター・桐生奈奈子がお届けする『かまいたちの机上の空論城』レビュー!
今回の『かまいたちの机上の空論城』は、「若手芸人なら激安レシピ知ってる…ハズ!500円料理アイデア対決」第2弾。若手芸人は、日々頑張って自炊している人が多いということで、安くておいしい500円以内のアイデア料理で対決してもらいます。
アイデア料理対決は3人の若手芸人が挑みます。前回は、はるかぜに告ぐ・とんず、タレンチ・コバタユウ、ダブルアート・タグが対決し、タグの常夜鍋が勝利に輝きました。今回は、オーサカクレオパトラ・りえちゃん、牛ペペ・ゆたか、そして、ダブルヒガシ・東がワンコインでできるアイデアレシピで競い合います。
スタジオには、前回に引き続き高級中華料理店「空心 伽藍堂」の大澤広昇シェフをお招きしています。大澤シェフとかまいたち、渋谷凪咲の4人でおいしい料理を1つ選び、票が一番多かった人が優勝となります。
まず最初の挑戦者は、“おばちゃん芸人”、オーサカクレオパトラ・りえちゃん。今年44歳になるりえちゃんは、芸人の中でも料理上手として知られており、頻繁にホームパーティーを開き手料理を振舞うほど料理の腕は確かなのだそう。そんなりえちゃんのワンコインアイデア料理は「炊飯器1つでつくるカオマンガイ」。「主婦の方が真似しやすい、作りたい料理を紹介させていただきます」と意気込みます。茹(ゆ)で鶏とスープで炊いたタイの国民的料理であるカオマンガイを、りえちゃん流にアレンジしていきます。白米を炊飯器で炊くときに、下味をつけた鶏肉と長ネギの青い部分を放り込み、炊飯器のスイッチをオンするだけで完成。さらに、りえちゃんは、料理をしながら他の事をするという「家事の二刀流」も披露してくれました。カオマンガイを炊いている間に、手際よくさまざまな家事をこなしていく姿は、見ていて気持ちがよくなります。
タレに使った「旭ポンズ」については、プロの料理人目線からも評価をいただいていました。「カオマンガイはレモングラスやミカンの葉など柑橘(かんきつ)系の食材を入れて炊き込んだりするのですが、柑橘の香りがしっかりきいている旭ポンズで補ったのが素晴らしい」(大澤シェフ)と好評価。家にある調味料をうまく活用した好例ではないでしょうか。
2人目の挑戦者は芸歴16年目になる、牛ペペ・ゆたか。芸人になる前に4年間イタリアンのシェフをしていたという経歴を持ち、後半2年間は副料理長を務めていたという腕の持ち主です。残念ながら当時の写真は1枚もないそうですが「(食べてみたら)味でわかる」と自信満々です。そんな元本格イタリアンのシェフ副料理長が作るアレンジ料理は「三位一体ペペロンチーノ」。コンビ名のペペもペペロンチーノにちなんでいるというほどの、大好きな一品を披露してくれました。なるほど、包丁さばきはプロの料理人さながら。カニカマとホタテをメイン食材として使っていましたが、その料理工程については、大澤シェフも「火が通りすぎないようにカニカマとホタテを途中で取り出すのはプロの目線をお持ちなんだな」と感心していました。手軽な鍋キューブを使いつつも、本格的なペペロンチーノの味わいにスタジオの一同はノックアウトされていました。
最後の挑戦者は、芸歴12年目のダブルヒガシ・東です。伝説の肉料理としておばあちゃんが作ってくれたという料理「肉バー(肉ばあ)」を披露してくれました。「安さ・おいしさ・ボリューム、そしてコレだけで元気が出る。エグい要素が詰まっています」と自信満々の究極のアレンジ料理に、スタジオでは「結局コレやねん」(かまいたち・山内)、「私のおばあちゃんも思い出す」(渋谷凪咲)と大絶賛でした。
三者三様、異なる個性のアイデア料理に審査が難航。最終結果を受けて、濱家は「我々もちょっとしっかりしないと」と反省していました。
文・桐生奈奈子
神奈川県在住、バラエティ大好きライター。大手女性向けメディアCREA、FUDGE、ananなどで執筆を行う。「とにかくやってみる」がモットー。
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