九条ジョー「優勝して“この道が正しかったんだ”と言いたいです」【R-1グランプリ2026 ファイナリストインタビュー⑤】

九条ジョー「優勝して“この道が正しかったんだ”と言いたいです」【R-1グランプリ2026 ファイナリストインタビュー⑤】
3月21日(土)よる6時30分から生放送でお届けする、史上最大の“ピン芸日本一決定戦”『Indeed R-1グランプリ2026』(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)。

過去最多6,171人のエントリーの中から見事決勝に駒を進めた、しんや、今井らいぱち、ドンデコルテ 渡辺銀次、ななまがり 初瀬、さすらいラビー 中田、真輝志、ルシファー吉岡、九条ジョー、トンツカタン お抹茶のファイナリスト9人に特別インタビューを実施。
3月12日(木)から決勝前日の3月20日(金)まで、9日間にわたってそれぞれの意気込みをお届けします。

5人目となる今回は、R-1決勝初進出でピン芸人として進化し続ける九条ジョーが今大会にかける思いを語りました。

◆インタビュー

――決勝進出が決まった瞬間を振り返ってみていかがですか?

「決勝に行けた」と思いました。準決勝の会場のNEW PIER HALLはコンビ(コウテイ)時代に2度、『M-1グランプリ』の準決勝の舞台に立って、負けて悔しい思いをしていた場所。あの時の悔しさを変えたくて頑張ってきたことが、実を結びました。あと、準決勝の出番順はAブロックのトップバッター(全体の1番目)。出番前、ヒロ・オクムラくんが背中をポンッとたたいて、「ロビンフットのおぐさんやルシファー(吉岡)さんもトップバッターで決勝へ行っているから、好きなように思いっきりやれ」と声をかけてくれたんです。あれが力になりました。MCのはりけ〜んずさんと濱田祐太郎くんもオープニングトークが仕上がりまくっていて、めちゃくちゃウケていたので、すごくやりやすい雰囲気でした。本当に皆さんに感謝です。

――ファイナリストの9人を見ていかがですか?

本当におもしろい人が残った印象です。9者9様と言いますか、自分の得意な刀を振り回している精鋭たちが集まった大会。劇場でも、いろんな芸人が「今年の『R-1』は特におもしろそう」と言っているので、その一員になれたことがすごくうれしいです。個人的に意識する相手は、同期のトンツカタン お抹茶です。「俺は一人でもいけるぜっ」という、芸人として大事なものを持っていますよね。でも、平場(フリートーク)で絡んでおもしろくなったことはないんですけど(笑)。相方の森本(晋太郎)くんはその辺をうまくやってくれるので、お抹茶はそこを削いでいる分、ピンネタはすごい。あと、真輝志とは大阪で一緒にユニットライブをやりながら切磋琢磨(せっさたくま)し、ネタが仕上がっていく過程も近くで見ているので、「どっちが強いか決めようや」という気持ちがあります。

九条ジョーさん

――“これだけはファイナリストの誰にも負けない!”と誇れる強みはありますか?

かっこよさなら、僕でしょ?一番かっこいいでしょ?負けないっすよ。あと、俳優業もやっていて演技力も身に付いてきました。いろんな役を演じてきたことで、自分のネタにフィットできるようになってきました。キテレツな演技など、誰もやっていないことができるのは僕だけの強みかもしれません。

――九条ジョーさんにとっての『R-1グランプリ』とは?

獲らなきゃいけないものです。僕は今まで何度かコンビを解散してきました。その失敗を、成功に変えてくれるのは『R-1』しかない。コウテイのときは、「このコンビで売れることができる」と信じていましたし、『M-1』も決勝まであと一歩でした。僕がやれるお笑いの全部ができたのが、コウテイでした。そうやって漫才の大会で優勝するために頑張っていたけど、解散でそれができなくなった。それがすごくつらかったし、正直、未練もありました。解散後は「元コウテイ」という肩書きで紹介されることも多く、これは今だから言えますが、やっぱり複雑な気持ちがありました。でも、これからは「『R-1』ファイナリスト」。やっと「九条ジョー」をお披露目できます。『R-1』は僕に、「一人になることが正しかった」と証明のハンコを押してくれた。だからこそ優勝して、「この道が正しかったんだ」と言いたいです。

コンビ時代の話を尋ねると「ものすごい懐に入ってくるなあ! 全部話しそうになるじゃないか。もう…バカヤロー!」と笑っていた九条さん。ここ数年の葛藤をぶつけるパフォーマンスに期待。

◆九条ジョー

出身地:滋賀県
趣味:仏像の背中を覗く
特技:タイマーをかけずに9時間丁度で目覚める(寸分の狂いも無い)
芸歴:13年目
R-1戦歴:2024年(準々決勝)、2025年(3回戦)
受賞歴:2019年 今宮戎 マンザイ新人コンクール 新人漫才福笑い大賞(コウテイ)、2020年 MBSラジオ演芸「第8回ヤングスネーク杯」 優勝(コウテイ)、2020年 第41回 ABCお笑いグランプリ 優勝(コウテイ)、2021年 NYLON`S NEXT 2021 芸人部門受賞

取材・文:田辺ユウキ
芸能ライター。大阪を拠点に全国のメディアへ寄稿。お笑い、音楽、映画、舞台など芸能全般の取材や分析の記事を執筆している。
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