「阪急電鉄」(大阪市北区)は2025年11月27日(木)、2022年に阪急阪神ホールディングスが発表した「梅田ビジョン」の実現に向けた「大阪梅田駅の将来のありたい姿」を策定。2026年1月より同駅のリニューアル工事に着手すると発表しました。
大阪・梅田エリアを「世界と関西をつなぐ国際交流拠点」とすることを目指す「梅田ビジョン」。その主要プロジェクトのひとつとして、大阪梅田駅周辺の価値向上を目的とする「芝田1丁目計画」を進めている同電鉄は、その実施に向けて「大阪梅田駅の将来のありたい姿」を策定。利便性が高く、魅力ある駅に進化すべく大改修を行います。
最初は、マルーンカラーの電車が並ぶ9線・10面の3階コンコース・ホームを「阪急らしさ」を大切にしながら進化させる工事に着手。2026年1月頃から神戸線、同年春頃より宝塚線、同年秋頃より京都線の列車停止位置を、およそ14メートル十三側に移動させる工事が実施されます(車両1両はおよそ19メートル)。
その後、改札機の位置や駅設備のレイアウトを順次見直し、多機能トイレ、授乳室、カームダウンスペース(パニックになったときや、心身を落ち着かせるための避難・休憩所)などの拡充が図られ、2031年頃からは、全ホームに可動式ホーム柵を設置する工事がスタートする予定です。
「梅田ビジョン」の中でも、特に重要プロジェクトとして位置付けられている「芝田1丁目計画」。ここでは、旧「大阪新阪急ホテル」跡地の活用、「阪急ターミナルビル」の建て替え、「阪急三番街」の全面改修、そして、阪急「大阪梅田駅」のリニューアル計画を通じて、周辺はさらに進化。ニュースの絶えない梅田エリア、まだまだ目が離せません。
文/夏目馨