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懐かしの映像で思い出を語り合う、脳を元気にする「回想法シアター」をレポート!

2024.05.16

懐かしの映像で思い出を語り合う、脳を元気にする「回想法シアター」をレポート!
4月28日、大阪・茨木市にある「KTVフィットネスクラブフレスコ茨木」にて、関西テレビとウエルネスライフの主催により、「回想法シアター」を活用した「スポーツクラブで脳を元気にするセミナー」が開催された。
このセミナーに、60~70代を中心とした男女約20名が参加し、関西テレビが所有する懐かしい映像を観ながら思い出を語り合い、笑顔があふれる催しとなった。

学校給食の思い出で会場は大盛り上がり!

「回想法」とは、思い出を呼び起こす映像や写真、音楽に触れながら、脳を活性化させ、認知症の予防・改善を促す心理療法のひとつで、現在、医療・介護業界の新たなアプローチとして注目を集めている。関西テレビでは、豊富なアーカイブ映像を有効活用するプロジェクトとして、そんな「回想法」を用いた新規事業を推進。「健康寿命を延ばす」ことを目標に、これまでに各地でイベントを開催しているという。

今回のセミナーでは、年間約2000件のパーソナル指導やアスリートのパフォーマンスアップまで幅広く手掛ける、インストラクターの岡本映司さんが司会・講師を担当。明るくプロ顔負けの話術がさえる岡本さんは、セミナー開始直後に「回想法を活用したセミナーを担当するのは初めてのこと。だから、ぼく自身が皆さんよりワクワクしています!」と軽快なトークで場を和ませ、参加者の緊張をほぐした。

参加者は60~70代の男女が中心で、単身の方のほか、夫婦や親子、友人を誘って参加する人など、顔ぶれはさまざま。セミナーは、第一部である「回想法シアター」から始まり、参加者たちによる自己紹介のあと、いよいよ1本目の映像がスタート!
まずは、1964年と1971年の学校給食の様子を紹介。子どもたちがおいしそうに食事をする様子が流れると、「あんな、おかずあったかな?」や「子どもの頃は、給食の時間がいちばん楽しみやったな」と参加者が口々に思い出を話し始める。岡本さんから「もう皆さん、思い出がよみがえってきてますね!」というツッコミが入るほど、大きな盛り上がりを見せた。
その後、参加者の思い出を語り合う時間に。「給食では、カレーとドーナツが大好物でした」や「しっかり食べ終えるまで昼休みに遊びに行けなかった」など、それぞれの思い出が語られる中で、いちばん会場を盛り上げたのが、こんなエピソードだった。

「私は地方に住んでいたので、小学校と中学校は給食がなくてお弁当を持参していました。唯一の給食といえば牛乳だけ。だから、こういう映像を見るとうらやましいなぁと思いますね」

このエピソードに参加者はもちろん、岡本さんも「そんなことあるんですね!」と驚きの表情。また、この話をきっかけに80代の女性は「そういえば、私は都会に住んでいましたが、給食自体がなかったですね」と思い出を語ると、さらに会場は驚きの声に包まれた。

世代で変わる電化製品の思い出

続いて紹介されたのが、1970年頃の電化製品の映像。展示会にずらりと並べられ、当時の最新家電として紹介される「こたつ」。次いで、1972年の映像では、炊飯器を品定めする女性や家族連れの映像を紹介。

岡本さんから「電化製品に関する便利だった思い出は何ですか?」と質問されると、最初に思い出を語ったのが60代の男性。「当時、高額だったソニーのベータを購入した思い出があります。かなり勇気を出して購入したのですが、すぐに壊れて自分で修理をしました(笑)」と会場を笑わせた。

このテーマで、大いに盛り上がったのが世代間ギャップ。手動式の洗濯機や冷蔵庫、電気炊飯器の便利さが語られたあとに、少し若い世代から「私たちの記憶では、生まれた時からあったと思います」と答えると、上の世代は「うらやましい!」と世代を越えて大盛り上がり。ウォークマンや電動鉛筆削り、カセットデッキという具体的なキーワードが出てくると、「まだ娘が小さい頃に、買ってほしいとねだられたことを思い出しました」と当時の思い出を懐かしそうに語った。

脳が喜び、笑顔があふれる取り組みに

「回想法シアター」のあと、セミナーは第二部に移行し、岡本さんの指導により、脳を活性化させるカンタンな運動も実践。リズムに合わせて足を左右に動かしたり、チーム戦でのボールリレーや玉入れなど、約30分にわたる運動を行い、会場からは「脳も体もリフレッシュできました!」という喜びの声も聞かれた。
セミナー終了後、70代の女性は「とにかく楽しかったですね。映像を見ながら、白黒テレビが来た日や母がポッキーをまねたお菓子を作ってくれた思い出など、今まで忘れていたことを一気に思い出しました。また、機会があればぜひ参加したいです」と、大満足の様子。

また、80代の母親と参加したという女性は「母が高齢なので、リハビリをかねて参加してみました。映像を見ながら、私も今まで知らなかった話をしゃべっていたので驚きましたね」と、回想法の成果に喜びの表情を見せた。

司会を務めた岡本さんも、今回のセミナーには大きな手応えを感じたという。

「普段のトレーニングでは、苦しい表情をする人もいるのですが、今回はずっと楽しい表情でしたね。皆さんの笑顔を見ていると、『脳が喜んでるな』とうれしくなりました。私は、運動が専門なので、今後も回想法を取り入れた、脳と体の活性化につながるトレーニングを考えていきたいと思いました」
参加者たちからあふれた思い出と笑顔の数々。関西テレビが積極的に推進するこの取り組みにより、各地でさらに笑顔が広がっていくことだろう。



5月は、脳活イベントを開催します。懐かし映像も盛りだくさん!
スポーツクラブが行くのが初めての方、大歓迎です!
楽しみながら脳活できます。ご友人・ご家族とご一緒に参加できます。皆様のお越しをお待ちいたしております。


 「懐かしむコミュニケーション&楽しむレクリエーション」
日時:5月26日(日)10:40-12:15
場所:KTVフィットネスクラブフレスコ茨木
お申込み 株式会社ウエルネスライフ HPより



文:橋本未来
高田強が所長を務める、ライター・編集者が集まる「エース制作所」所員。各種媒体での取材・ライティングをはじめ、書籍の企画・制作なども手掛ける。@h_mirai1987
miyoka
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