フランス全土で大混乱「全てを止めよう」ルーブル美術館やオルセー美術館にも影響【カンテレ海外特派員リポート】

2025.09.21

フランス全土で大混乱「全てを止めよう」ルーブル美術館やオルセー美術館にも影響【カンテレ海外特派員リポート】

「全てを止めよう」反政府デモが激化!警察と衝突、催涙ガス飛び交うパリの現場

フランス全土に広がった大規模な反政府デモ。
なぜ今、市民は街に出て不満を訴えるのでしょうか。

9月10日、「全てを止めよう」をスローガンに、マクロン大統領の辞任を求める声がフランス各地で上がりました。

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高速道路の封鎖やバスの放火、そして一部のデモ隊と警察が衝突し、催涙ガスが飛び交う事態に発展。
パリの広場では、政権への批判のシュプレヒコールが響き渡りました。
デモのきっかけは、およそ7兆6,000億円の歳出削減を盛り込んだ来年度予算案。
特に、バカンスを大切にするフランス人の怒りに火を付けたのは、年間11日ある祝日のうち2日を廃止する案でした。
参加者たちは「政治に失望した」「物価高が生活を直撃し、緊縮財政がさらに首を絞める」と苦しい現状を訴えます。
2017年就任のマクロン大統領に対する根強い不信感、失業保険の削減など、国民の不満は限界に達していました。
この混乱は観光にも影響を及ぼし、ルーブル美術館やオルセー美術館も一部休館・臨時休館となりました。
当局によると、デモには約19万7,000人が参加し、549人が身柄を拘束されています。今月 18日にも労働組合が主導する大規模デモが呼びかけられていて、フランスの混乱はまだ続きそうです。

取材:カンテレパリ支局・原 佑輔

【フランス全土で大混乱】「全てを止めよう」反政府デモが激化!警察と衝突、催涙ガス飛び交うパリの現場 ルーブル美術館やオルセー美術館にも影響が〈カンテレNEWS〉

miyoka
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