世界遺産・万里の長城「慕田峪」の頂上へ!急階段の先に待つ“龍の絶景”【カンテレ海外特派員リポート】

2025.10.26

世界遺産・万里の長城「慕田峪」の頂上へ!急階段の先に待つ“龍の絶景”【カンテレ海外特派員リポート】

世界遺産・万里の長城「慕田峪」の頂上へ!急階段の先に待つ“龍の絶景”

中国の世界遺産「万里の長城」。その起源は、漫画『キングダム』でも有名な秦(しん)の始皇帝が、紀元前221年に中国を統一した後、各国が築いていた壁をつなぎ合わせ巨大な防衛線を作ったことが現在の姿の原型になったと言われています。

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その後、漢や明の時代にも築かれ、総延長はおよそ21,000km。今日よく目にする長城(防御壁)の多くは明代に築かれたもので、西は嘉峪関(かよくかん)から始まり、北京を通り、東は山海関(さんかいかん)まで続いています。

今回記者が訪れたのは、慕田峪長城(ぼでんよくちょうじょう)。
北京郊外にあり「北京で最も美しい長城」とも呼ばれ、全長は5km以上あります。
頂上自体は山頂部にあり徒歩でも上れますが、ゴンドラで向かうこともできます。
頂上に到着すると多くの観光客でにぎわっていました。元々北方の遊牧民族から守るために築かれた長城で、険しい地形を超えて攻めてくることを想像すると驚きしかありません。
この慕田峪長城(ぼでんよくちょうじょう)は周辺エリアの96%が森林に覆われ、四季折々に美しい景観を楽しめます。
高台の方には、かつての中国の指導者へのスローガン「忠于毛主席(毛沢東主席に忠誠を)」という文字も。
その文字の近くにある最高地点「英雄台」を目指します。ゴンドラ到着地点から英雄台まではおよそ1時間の道のりですが、想像以上に万里の長城は階段や坂が多く、上るにも一苦労。
訪れた人たちは日陰を見つけては座り込み、かつて敵の侵入を防いでいた壁は今や日光からの防御壁となっていました。
ようやく英雄台が見えてきたものの、最後に待ち受けるのは急こう配の階段。見た目以上に傾斜がきつく、壁に捕まりながら上り下りしないと本当に怖いほどでした。
この階段を上ると、ようやく英雄台に到着します。英雄台からの景色は壮大で、長城がうねりながら山脈に沿って伸びる姿は“龍が背をくねらせているようだ“とも称されています。
たどり着くまでに苦労した分、頂上からの眺めは格別。
景色を堪能した後、疲れがこみ上げてきた記者は下山にすべり台を選びました。
すべり台がまさかの最大の行列ポイントでしたが、風を切って滑る下山は爽快で、とても気持ちが良かったです。

取材:カンテレ上海支局・工藤 雄矢

【世界遺産】万里の長城「慕田峪」の頂上へ!急階段の先に待つ“龍の絶景”〈カンテレNEWS〉

miyoka
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