「夢の実現に向けて少しずつ準備を」小関裕太インタビュー
2025.01.22
初日はみんなけっこう緊張していたと思います。
それぞれがはじめましての方が多く、みんながどういう距離感でいたら居心地がいいのかな、と探り探りだったでした。
撮影が進むうちにだんだん打ち解けて、年末の過ごし方やおいしかった鍋の話とか、大吾くんと山下さんが北海道ロケに行くから「おみやげ買ってきますね〜」など他愛もない話をしてるうちに仲が深まりました。キャストのみんながとっても仲よく、わいわい楽しく撮影をしています。
今回演じる成田は若くして海外事業も任され、リーダーとして人を引っ張っていく力があると思います。僕自身は仕事柄プレゼンテーションをしたり、リーダーになるような機会もないので、共通するところはあんまりないかもしれないです。
ストーリーが進むにつれて実は成田にも秘密があるとわかっていくのですが、それによって成田という人の芯の強さを感じました。僕自身も、成田のように強い芯は持っていたいなと思いつつも、わくわくすることや楽しいことを大事にしていきたいです。
もともと、息抜きや自分探しのツールとしてファインダーをのぞいていました。仕事の脳をほぐす時間として自分のために写真を撮っていたので、人に見せることはあんまり考えていませんでした。
去年、人に見られることを意識して写真集を作り写真展に取り組んでみたところ、その反響を受けて、より拍車をかけて本気でやってみたいと思うようになりました。俳優業とはまた違って、写真は楽しむことをベースに続けていきたいです。
意外と性格が暗いのかもしれないな、と(笑)。明るい写真よりは、青色っぽい深みのある色がベースにあるような、したたる水や森の中で撮るしずくなど、どこか陰りのある写真が好きなんです。ポジティブな性格だと言われることが多いいのですが、反面、陰や暗さを好む自分の性格に気づきました。
色、画角、明暗、ピントなども含めて、自分の好きなもの、入れたいものを意識して撮っています。でも目的はその時々で違います。僕は雑誌で写真連載をしており、毎回4〜6ページの編集もしているのですが、見る人が“呼吸ができる写真”が撮れたらいいなと思うんです。自分自身と重ねたり、自分の思い出や好きな音楽と重ねたりしてもらえたらいいな、だれかの息抜きになったらいいな、と思いながら撮っています。
やっぱり写真に関わることですね。照明用具を少しずつ買い足したり、レンズも少しずつ増やしています。写真はレンズで個性が出ると思うので、このレンズの個性を生かすにはどうしたらいいかな、どんなカメラと組み合わせるとどういう色合いになるんだろう、と研究する時間がいちばんわくわくします。
小関裕太『御曹司に恋はムズすぎる』
2025年1月
20代前半のころまで、休みの日もとにかくいろんなことを吸収しようと必死でした。例えば高校生役のオーディションを受けに行くと、幅広い年齢層の役者さんが受けに来ていました。年齢が上の役者さんは、ちょっと色気がある高校生や、浮世離れした高校生を演じることができるんですよね。そのころは年上の役者さんと自分を比べてちょっと焦っていたというか。自分には何が足りないんだろう、って考えて休日にもいろんなことをしていました。
最近は少し余裕が出てきて、ようやく休みの日に“何もしない”をすることができるようになりました。そうすると、自然とアイデアが浮かんでくるんですよね。普段仕事中には思いつかなかったことに出会えるので、何もしないのも大切なんだなと思います。
5〜6年後くらいに実現したい夢ができたんです。それに向けて少しずつ準備を始めています。
これまでダンスや語学など、地道に努力を重ねないと身につかないことに取り組みたい気持ちがありながらも、いったん脇に置いて、目の前の仕事に集中して過ごしてきましたが、ようやく最近、これまで脇に置いてきたことに深く取り組めるようになってきました。
その1つとして、自分の大好きな先生にダンスを教えてもらっています。自分の夢の実現にもつながることなので、楽しみながら地道に取り組んでいきたいと思っています。
小関裕太『御曹司に恋はムズすぎる』
2025年1月
公式HP https://www.ktv.jp/koimuzu/
文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。
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