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中国発祥の蒸留酒「白酒」酒蔵に潜入【海外特派員リポート】

2025.01.18

中国発祥の蒸留酒「白酒」酒蔵に潜入【海外特派員リポート】

中国発祥の蒸留酒「白酒」、老舗酒蔵に潜入【海外特派員リポート】

蒸気が立ち込める中作られているもの、それは白酒(ばいじゅう)です。
無色透明であることから“白い酒”と表記される白酒とは、中国の宴席では欠かせない伝統的な蒸留酒です。アルコール度数は30~60度と高く、中には70度を超えるものもあります。

中国のお酒といえば、紹興酒(しょうこうしゅ)のイメージを持つ方も多いかもしれませんが、白酒の生産量は紹興酒の3倍以上にもなります。
今回訪れたのは、中国・宿遷(しゅくせん)市にある洋河(やんふう)の白酒の酒蔵です。
12月の寒空の中、蒸気と濃厚な白酒独特の香りで村全体が包まれていました。

白酒は高粱(こうりゃん)と呼ばれるモロコシを中心に、小麦やジャガイモなど様々な穀物を原料にして作られています。
まず粉砕された穀物を、機械と人の手によって丁寧に蒸していきます。
そこに麹(こうじ)を加えると、白酒の原料である穀類のでんぷんを糖化させアルコール発酵が行われます。
発酵は1メートルほど掘られた穴の中で行われ、ビールやワインが液体の状態で発酵させられるのに対して、白酒は個体の状態で発行させられます。
洋河はこの個体発酵の白酒を年間に16万トン生産しており、7万の酒蔵を含む洋河の酒蔵群は最大規模の白酒酒蔵として、ギネス世界記録に公式に認定されています。
そしてこの発酵された個体原料を蒸留したものが、白酒になります。
何年も熟成させてから市場に出回る白酒もあり、値段は高いものでは10万円近くするものもあります。

昨年末にビザなし渡航が解禁された中国。
訪れた際には、ぜひ白酒で乾杯をしてみてはいかがでしょうか。

「喉が焼けるような・・・」中国発祥の蒸留酒“白酒” 度数は70度のものまで 老舗酒蔵に潜入リポート 〈カンテレNEWS〉

miyoka
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