聞いてみよか

【インタビュー】内藤秀一郎が「キュン!」する瞬間

2024.04.19

【インタビュー】内藤秀一郎が「キュン!」する瞬間
京本大我主演のドラマ火ドラ★イレブン『お迎え渋谷くん』(毎週火曜午後11時)で、渋谷と同じ事務所の先輩俳優・神田隆平を演じる内藤秀一郎さんにインタビュー。内藤さんのハマっていることや、キュンとすることなどについていろいろと語っていただきました。

ー内藤さんはモデルデビューしたのち、2020年9月からの1年間は『仮面ライダーセイバー』で主人公の神山飛羽真(かみやまとうま)を演じていました。どんな1年間でしたか?
僕が今後芝居をしていく上で、大切なものをすべて教えてもらった時間でした。仮面ライダーの1年間が終わって、やっと役者・内藤秀一郎という人生がスタートできた気がします。仮面ライダーは役者としての僕の土台を作ってくれた大切な場所です。
芝居の役の作り方はもちろん、マナーや現場での立ち居振る舞い、コミュニケーションの取り方など、役者としての基礎をすべて教えてもらいました。
ー神山は小説家兼書店の店主という設定でしたが、ご自身は読書は好きですか?
小さいころから母に「本だけは読みなさい」とずっと言われて育ってきたんです。僕は男3人きょうだいの長男なんですが、弟2人は母の教えの通りたくさん本を読んでいたんですけど、僕だけ読んでいなくて。神山が小説家なので、それは後悔しました(苦笑)。でも漫画は大好きで、少年漫画も少女漫画もたくさん読みます。今いちばんはまっているのは週刊少年ジャンプの『アオのハコ』(三浦糀 著)です。

いろいろと読むなかでもいちばん好きなジャンルは転生系。転生系って、だいたい転生した主人公が最強になるんです。主人公が最強な漫画は読んでいてスッキリするし、不安要素なく読めるから好きです。漫画を読むと落ち着くというか、僕の精神安定剤的な役割になっているかもしれません。
ー内藤さんは短歌番組にもレギュラー出演していますが、短歌の魅力はどんなところですか?
このお仕事をいただく前は、正直、短歌にほとんど興味がなかったんですが、短歌のことを知れば知るほどどんどん好きになりました。番組では投稿歌から作品を紹介して、出演者たちがその短歌についての解釈や考えを話し合います。おもしろいのは、歌の捉え方が人によって全然違うところ。1つの短歌について出演者同士で話す中で、受け取る側の現在の状況や過去の経験によって、いろんな角度からの受け取り方があることや、自分とは違う捉え方、考え方があるんだな、と知ることができるのは、短歌の魅力の一つかなと思います。

ーご自身でも作歌するんですか?
はい。毎回宿題を出されるので、自分でも短歌を作ります。やっぱり、言葉を知らないとあんまりいい短歌って生まれないし、日々の中で感情を豊かに生きないと言葉が生まれないということもわかってきました。だから、日常的に気になったことをメモするようにしています。短歌は5・7・5・7・7と文字数が決まっているので、「今のいい言葉だな」と思ったら、まず何文字の言葉か数えるのがくせみたいになっています。
ー言葉といえば、内藤さんはご自身のインスタグラムに寄せられるコメントも全部読んでいるそうですね。
そうですね、1日1回はエゴサーチもします。「内藤秀一郎」と調べて、みなさんがどんなふうに思ってくれているか、自分の演技がどんなふうに届いているかを、少しだけ参考にしています。

自分のインスタグラムに投稿をしたときは、そこに寄せられるコメントはちゃんと全部読んでいるし、全部は返せないけれど、できる範囲でコメントを返すようにもしています。見てくれてコメントを送ってくれたり、応援してくれるファンの人たちに対して、できるだけコミュニケーションを取りたいし、なにかお返ししたいなという気持ちで続けています。
ーでは、内藤さんが最近ハマっていることを教えてください。
断然ゴルフですね(笑)。昨年の6月くらいに、先輩に連れて行ってもらったのがきっかけです。コースに初挑戦したときのスコアが、経験者の先輩と変わらないくらいだったんです。それで楽しくなってハマりました。最近はあんまり行けてないんですが、お休みがあったらすぐゴルフに行きたいくらい大好きです。ドラマで共演中の長谷川京子さんとゴルフの話で盛り上がったんですが、僕が「ゴルフを初めて1年以内でスコア100を切りました」って言ったらまったく信用してくれませんでした(笑)

ー内藤さんのプロフィールに、特技がスポーツとありましたがゴルフも得意とは、スポーツ万能なんですね!もともとスポーツが好きなんですか?
小さいころから、サッカーと野球と体操と水泳は習い事でやっていたんです。バスケは高校の休み時間に部活並みにやっていました。体を動かすのは好きですね。

ーでは、得意教科は体育?
それが、いちばん好きなのは数学だったんです。授業中、唯一眠くならなかったのは数学でした。数学は絶対に答えが1つしかないところが好きです。ほかの教科、たとえば国語や歴史は、答え方がいくつもあったり、あやふやだったりして、それがなんとなくもやもやする感じがするんです。でも数学は1つの答えを求めるために、クラスメイトと競うように取り組むのがおもしろかったですね。
ー今回のドラマで渋谷くんの先輩俳優・神田隆平を演じるうえで意識していることを教えてください。
物語の序盤では、大海のことを疎ましく感じて、愛花との恋を邪魔する役割です。隆平はチャラチャラした言動も目立つんですが、実はそんな彼の背景や心理面にはけっこう複雑なものを抱えています。だから表面的には、悪い顔で大海にいじわるをしているけれど、心のなかでは色んな思いを抱えている、その気持ちをしっかり持ちながら演じようと気をつけています。

そして、今はまだ言えないけれど、物語が進むにつれて彼の内面や行動にも思いがけない変化が現れ始めます。ドラマはストーリの順序どおりに撮っているわけではなくて、3話のこのシーンを撮ったあと、次は5話のこのシーンを撮る、という感じで物語を行ったり来たりするので、変化する隆平の感情がごちゃごちゃにならないように、監督に確認しながら演じています。隆平は感情がいちばん複雑に変化するキャラクターかもしれません。だからこそ、その隆平の感情の部分をていねいに表現したいな、と思っています。
ー今回のドラマは“うぶキュン”ラブコメディですが、内藤さんが異性のしぐさでキュンとするのはどんなところですか?
やっぱり、笑った顔が好きですね。人が笑顔になっているのを見るのが好きだし、すてきな笑顔にキュンとするかもしれません。

あとは、さっき(記者発表会の)楽屋で、大海の妹役のめいちゃんが、初めて名前で「秀くん」って呼んでくれたんです。めちゃくちゃキュンとしました! それだけで今日1日頑張れる! と思えるくらいうれしかったです(笑)。だから、笑顔のほかには、名前で読んでもらえるのもキュンとするかもしれません。
ー最後に原作ファンの方に一言お願いします。
今回の原作を読んだときに、僕は神田に対してとても愛おしい気持ちになりました。だから、原作ファンの方にも、初めてドラマを見てくれる方にも、神田を愛してもらえるように精一杯演じたいと思います。ぜひ楽しみに見てもらえたらうれしいです。
お迎え渋谷くん公式HP
お迎え渋谷くん公式TikTok

文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。「たまひよ」など主に子育て系メディアで取材・ライティングを行う。ほんのりオタク気質。
miyoka
2