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ブラマヨも納得⁉ 堺市『スぺパ住宅』まるごとハウマッチ?

2023.11.18

ブラマヨも納得⁉ 堺市『スぺパ住宅』まるごとハウマッチ?
 11月18日午後、カンテレ『ウラマヨ!』で、狭い家を広く見せる工夫をした“スペパ(スペースパフォーマンス)住居”を紹介。今住んでいる家でも活用できる家づくりの極意に迫りました。

 今回の番組は「クイズ!その家まるごとまとめてハウマッチ」と題して、土地・建物・家具などがいくらなのか、家の総額をまるごとまとめて調査。その中で登場したのが大阪府堺市のベッドタウン・鳳のJR鳳駅から徒歩5分程の所にあるお宅です。
 家主の東本昌之さんは建築会社「ドリームハウス21」を経営する建築士で、スペパ住宅を専門に扱っているというプロ中のプロ。土地・建物の値段上昇に伴って住宅の狭小化が年々加速し、“狭い空間をいかに快適に広く活用できるか”を目指した住宅に、いま注目が集まっているそうです。
 築59年で、土地24坪・建物75平米だという住宅は玄関からフルリノベ済み。「私と妻と子ども3人の5人家族なので、5列のロッカーを玄関に作っています。帰宅時に制服を脱いだり鞄を置いたりできる空間です」と東本さん。玄関に収納スペースをつくることで、利便性だけでなく物が増えがちな室内をスッキリさせる効果もあるといいます。
 玄関から先へ進むと、元々和室だった部屋から作り変えた10.5畳のリビングが。丸いテーブルと小さな座椅子を置いたワケについては「5人家族ですので、普通の長いテーブルを置きますと、それだけでスペースをとって途端に圧迫感が出てしまい、他に何もできなくなるんです。床に座ることで、その分目線も下がって広く見えますので、狭さを感じないと。そういう家具の選び方も非常に重要かなと思います」とのこと。
 このスペパ術が光るリビングのリノベ費用は130万円。元の形を生かしたつくりにしたため、比較的リーズナブルに仕上げられたそうです。
 リビングの隣にあるキッチンもフルリノベ。狭小住宅の場合、普通の家具ではサイズ感が合わないことが多いですが、東本さんの会社では特注の造作家具を家に合わせて製作。水回りやガス工事なども含めて330万円でムダのないキッチンに生まれ変わりました。
 さらに小さかった浴室も大きくリノベーション。「お風呂は頑張ったところで、広めに2畳くらいあるような大きさになっています」と、家族の要望もあって約2倍の大きさに。壁を壊して床のコンクリートを敷き直し、浴槽の交換等でお値段は150万円。
 このほか1階には長男の部屋があり、2階は次男と長女の部屋を設けるなど、間取りとしては3LKですが、階段を上がった先の通路には家具が置かれ、その奥に部屋ではない不思議な空間が。「こちらを夫婦の寝室にしています。家族5人全ての部屋を作るのがなかなか難しく、圧迫感が出る壁でなく家具を作って仕切りにしました」とのことで、収納場所を確保しつつ余ったスペースを個室空間にするという一石二鳥のテクニックです。
 ちなみに土地と築59年の建物の値段は合わせて1500万円。周辺の相場では土地だけで1800万円するところ、ほぼ無価値となっている建物があることで逆にお買い得に。その他のリノベ費用は890万円、家具・家電などが200万円で、東本さんのお宅はまるごとまとめて3200万円という結果になりました。
 一方で、こうしたリノベ工事を行わずに使えるスペパ術もあるそうで、東本さんはその一つとして、<ソファを置かない>という選択肢を提案。
「狭小住宅のリビングは10畳くらいです。その中で一般的なソファと食卓を置くと圧迫感がすごいんですね。そうした場合ソファを外すのが部屋を広く使うコツになります」と解説し、置くものを厳選することで暮らしに余裕が生まれるとアドバイスしていたのでした。

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(関西テレビ11月18日(土)午後1時放送『ウラマヨ!』より)
miyoka
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