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ブラックマヨネーズ感動、新聞紙で炊くごはん【ウラマヨ!】

2024.09.21

ブラックマヨネーズ感動、新聞紙で炊くごはん【ウラマヨ!】
毎週土曜の昼下がりに、芸能人やヒット商品など世間の話題を集めるモノの裏側に迫る、カンテレの情報バラエティー番組『ウラマヨ!』(関西ローカル)。9月21日(土)は「2024年爆売れアイテム大集合!あの一言でメガヒット商品が生まれましたSP」を放送。そのうち、日経トレンディ2024上半期ヒット大賞を受賞した話題の商品“魔法のかまどごはん”についてご紹介。
“魔法のかまどごはん”はタイガー魔法瓶が2023年10月に発売し、電気を使わず外でおいしいご飯が炊けるというアウトドア炊飯器。価格は1万9800円(税込)で、累計1万個を売り上げるまさに大ヒット商品です。

蓋の下に内鍋があり、昔のかまどを模倣したつくりでご飯の甘みを引き出していて、開発したタイガー魔法瓶の村田勝則さんは「電気の代わりに新聞紙を使います。3合ご飯を炊く場合は9枚を半分に割いて使うことになります」と説明。
炊き方は、予め水に浸しておいたお米をセットし、空気を含むようにくしゃくしゃと丸めた新聞紙に着火。新聞紙の炎と、かまどから出る遠赤外線により、ムラなく内鍋を温めるそうです。
あいている2つの穴に交互に新聞紙を入れて炊き上げていき、通常の電気炊飯器と変わらない35分程でふっくらつやつやなご飯に。その完成度の高さからキャンプやバーベキューなどで大活躍のアイテムとなっています。
開発した村田さんは、メガヒットのもう一つの理由について、「我々は電気やガスに頼っているところがありますが、大きな震災などでライフラインが途絶えてしまった時にご使用いただけるというのもあります」と、防災グッズとしての需要があると紹介。
スタジオに広がる炊きたてご飯の香りに、MCのブラックマヨネーズ小杉さんは、「めっちゃいい匂いする、香りがすごい!おいしい!」と感動のあまり声を張り上げ、吉田さんも「ホンマやなぁ…コメ食ってる!って感じするなぁ」と一口一口じっくり噛(か)みしめて味わっていました。
実は、村田さんは商品開発を希望してタイガー魔法瓶に入社したものの、配属はそれとは無縁の品質管理部。異動を何度願い出てもかなわず30年が過ぎた2017年、どんな部署にいても開発のチャンスがある社内公募制度ができ、この炊飯器のアイデアをプレゼンテーション。見事採用が決定したそうです。

ひらめいたきっかけについて、村田さんは「私どもの会社には東北に営業所がありまして、東日本大震災も経験しているんですけど、そこの社員と話をしていた時に、“炊飯器が目の前にあって、お米も水もあるのにご飯が炊けないのが非常に悲しかったという声があった”と耳にしたんですよ。やっぱり温かいおいしいご飯を食べると、どんな時でも人は笑顔になれるので、そういった商品を作れればなと思いました」と当時を回顧。
しかし実際の開発は苦労の連続で、本社では火が使えないため、横にある古びた実験室に1人こもり続ける日々。会社から出た予算10万円の中で“植木鉢炊飯器”や“バケツセメント炊飯器”など試行錯誤を70回以上繰り返したとのこと。3カ月でようやく満足できるプロトタイプができあがり、ガールスカウトの100人の子供たち全員が炊飯に成功するまで調整を重ね、完成にこぎつけたそうです。
「おいしく炊けるので、被災した時だけでなく普段からこれでご飯を食べて、“もし何かあってもおいしいご飯が炊けるね”って思っていただけたら。安心という価値も提供できるかなという風に考えています」と村田さんは語っていました。
番組ではこのほか、冷凍パンがまるで焼きたてのようにリベイクできて大ヒット中の、ツインバードが手掛ける“匠のトースター”や、発売1週間で完売するなど爆売れのUHA味覚糖“最強ハード系グミ”の開発秘話も紹介。
“魔法のかまどごはん”など、登場した大ヒット商品の視聴者プレゼントもあるので見逃した方はぜひ配信をご覧くださいね。
miyoka
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