カンテレ報道カメラマンが3部門で受賞、「報道展」で巡回上映
2024.11.29
関西写真記者協会は、近畿・北陸・中四国のマスコミ69社(2024年11月現在)が加盟しているカメラマン主体の団体で、毎年加盟社から応募された作品を審査、優れた報道写真・映像を選定しています。
選ばれた作品は12月4日(水)から京阪神で開催される「2024年度(第67回)新聞・通信・テレビ・ニュース映画 報道展」で展示、上映されます。
各受賞作品の紹介
「夏の風物詩 ツバメのねぐら入り」 2024年8月20日 『newsランナー』
<撮影>松本比呂之(ウエストワン)
<内容>古都・奈良の夏の風物詩「ツバメのねぐら入り」は、夕暮れどきの限られた時間だけに見ることができます。多くのツバメがねぐらに入っていく幻想的な光景とそれに酔いしれる人たちを映像に収めました。
「夏の風物詩 ツバメのねぐら入り」
奈良支局の近くの商店街。春にはツバメのヒナたちの「腹が減ったー!なんかよこせー!」の大合唱で賑やかに。夏はそのヒナも巣立ち、子育てを終えた親も姿を消してしまいます。
どこに行ったんだろうなぁ…なんて考えながら手にとったチラシに見える「平城宮跡・ツバメのねぐらいり」の写真と文字。これは撮りに行くしかないなとカメラと三脚を担いで向かいました。夕暮れ時のわずかな時間に現れる6万羽のツバメ。
「わぁ!来た!」見あげた人は自分の代弁者。
「撮ってやろう!」なんて思わず、自分が見た風景を素直な気持ちで切り取りました。
「あのツバメはあの商店街の…」なんて思いながら。
夏の風物詩「ツバメのねぐら入り」 子育て終えたツバメが「ねぐら」に集まり夜を過ごす 奈良・平城宮跡〈カンテレNEWS〉
「~走ることは生きること~」2024年5月6日『newsランナー』
<撮影>小松和平(カンテレ・報道映像部)
<内容>滋賀県出身の全盲のマラソンランナー近藤寛子さんは、走らなければ視力を残すことができたのですが「走ること」を選びました。 2016年リオパラリンピックでは5位に入賞し、その後、57歳(取材時)をこえてもブラインドマラソンに挑戦し続けています。彼女が伴走者に依頼したのは福士加代子さん。二人が刺激し合ながらパリパラリンピックへ挑戦する姿を追いました。
「~走ることは生きること~」
近藤さんは苦難を乗り越えてきた強さを芯に持つアスリートです。そして明るく楽しい人です。さらに福士加代子さんが伴走者として一緒に走るという。とても贅沢な組み合わせの二人を撮影させてもらえたのは幸運でした。近藤さんの思いと福士さんとの絆が伝わったからこそいただけた賞だと思います。これを機会に、多くの方に近藤さんを知って、見てもらえたらうれしく思います。
全盲のマラソンランナーと福士加代子の絆「走ることは、生きること」【2024年5月6日OA】
「淡路島で青く輝く」2024年9月11日 『newsランナー』
<撮影>本中貴久(カンテレ・報道映像部)
<内容>海ホタルは、刺激を受けると「青く輝く」小さな生き物です。淡路島の尾崎海水浴場で行われた「海ホタルショー」。海ホタルの生態を解説してもらいながら、実際に触ることができます。神秘的な光で演出されるショーの美しさと楽しさを映像美で伝えます。
「淡路島で青く輝く」
私自身、初めて見る海ホタル。本当にこんなに青く輝くのかと半信半疑でしたが、徐々に姿を現す幻想的な光に、すぐに心を奪われました。と同時に、果たしてこれを上手く撮影できるのか…とも。
明るさの違うレンズを何度も変え、カメラの設定に四苦八苦しながら、なんとか海ホタルの姿をカメラに収めることができました。
みなさんも、青く美しい海ホタルの輝きをぜひご覧ください。
京都:12月4日(水)~10日(火)イオンモールKYOTO1階
神戸:12月19日(木)~29日(日)さんちかホール
大阪:2025年1月10日(金)~16日(木)富士フイルムフォトサロン大阪
各地入場無料です。
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