連日、猛暑が続く関西。7月30日には兵庫・京丹後で最高気温40度超えを記録するなど、うだるような暑さが続いています。気象庁の3カ月予報(8月〜10月)によると、10月ごろまでは平年よりも暑い日が続く見込みです。
そんな暑さから逃れるべく、少しでも涼しい場所へお出かけしてみませんか?今回は、関西から日帰りでも訪れやすい避暑地を3つご紹介します。
関西の避暑地として定番の「高野山」。標高約800mに位置し、夏でも涼しく、年間を通してひんやりとした空気が漂います。
高野町観光協会によれば「平地よりも気温が3〜4℃ほど低く、特に夜間から早朝にかけては5〜6℃の差があると感じられます」とのこと。実際に訪れた人からは「木陰に入ると風が心地よく、都会では味わえない空気感」との声も。
高野山では、「総本山金剛峯寺」「壇上伽藍」「奥之院」といった歴史ある聖地を巡るのもおすすめ。静けさと清涼感に包まれた非日常の時間を楽しめます。
大阪と奈良の県境にまたがる「生駒山」も、都心からアクセスしやすい避暑スポット。標高は642m、市街地よりも常に5℃ほど涼しく感じられます。
東大阪市観光協会によると、「森林に囲まれた山頂部では木陰の遮熱効果や地面の照り返しの少なさから、実際の気温差以上に体感温度が低く感じられます」とのこと。
特におすすめは「枚岡公園」内の豊浦橋から椋ヶ根橋にかけて流れる川沿いの散策道。木陰が多く、豊浦川のせせらぎや野鳥のさえずりを聞きながら、涼やかな自然の中をゆったりと歩けます。
また、秋口には「らくらく登山道」を歩きながら、大阪平野を見下ろす絶景ハイキングもおすすめです。
天然記念物や星空が楽しめる高原(兵庫・兎和野高原)
兵庫県の「瀞川平(とろかわだいら)」に広がる「兎和野高原(うわのこうげん)」は、標高540〜650mに位置する自然豊かな高原地帯。平均気温15℃前後と涼しく、木陰に入るとさらにひんやりとした空気を感じられます。
兵庫県立兎和野高原野外教育センターの担当者によると、「樹齢約500年の天然記念物『兎和野の大カツラ』では冷たい湧水が湧き出ており、夜には満天の星空も楽しめますよ」とのこと。
また、より高い場所にある「木の殿堂」は標高が100m高く、より一層の涼しさを体感できるのだそう。館内には木に親しむ展示や木のおもちゃがあり、屋外には25種目のアスレチックが無料で楽しめるフィールドも。
家族連れはもちろん、大人も童心に返って楽しめる自然のテーマパークです。
避暑地とはいえ、今年はかなりの暑さゆえに35度を超える日もあるので、お出かけの際には熱中症対策アイテムを持ち歩く、無理をしないなど、しっかりと準備をしてからお出かけを楽しんでください。五感で“涼”を楽しめるスポットで、夏の思い出をつくってみては。