万博パビリオン「移築するか壊すかの選択」、万博レガシーで現存1970年や2025年パビリオン移築先がマップに【内覧会レポート】
「EXPO'70 パビリオン」に展示された「EXPO'70 Legacy Map」展示物・装飾品・モニュメント編(撮影2026年3月16日)
1970年大阪万博のパビリオンの移築先などをたどる企画展「1970年大阪万博ビフォー・アフター展 ~あのパビリオンはいまどこに?~ 2026」が、2026年3月14日(土)より「万博記念公園」(大阪府吹田市)内で開催。メディア内覧会が3月16日(月)に実施され、1970年と2025年万博の展示物などの移転・移設先が公開されました。
夢洲から移設されたミャクミャクのモニュメント前で記念撮影する人が続々(撮影2026年3月16日)
2025年大阪・関西万博の閉幕後にたびたび話題に上がる、会場から移設された展示物やモニュメント。なかでも「万博記念公園」に移設となったミャクミャクのモニュメントは、今なお撮影スポットとして多くの人が訪れています。
会場には当時のユニフォームやグッズの数々も展示(撮影2026年3月16日)
その「万博記念公園」内の「EXPO'70 パビリオン」で開催されている企画展「1970年大阪万博ビフォー・アフター展」には、大阪万博の「その後」にまつわる写真展示や移設・移築マップが展示。展示物やモニュメントはもちろん、現存する“6つのパビリオンの今”についても伝えます。
「EXPO'70 パビリオン」に展示された「EXPO'70 Legacy Map」パビリオン・施設編(撮影2026年3月16日)
2025年万博のパビリオンのうち現時点で公表されている移築はごくわずかな一方で、「大阪万博」では多くのパビリオンが移築されており、国内でも20箇所以上あるその移築先が一望できる地図は圧巻です。
移設後の万博レガシーについて解説する橋爪紳也教授(撮影2026年3月16日)
同展の監修を務めた大阪公立大学の橋爪紳也教授は、「2025年万博は今の時代らしく“リサイクル・リユース”を前提としていましたが、1970年万博の時はきちんと建てて解体する前提だったので、完全に“移築するか壊すか”の選択だったんです」と説明します。
長野県に移築され昭和寺となった旧「ラオス館」(撮影2026年3月16日)
今回の展示会場でもある「EXPO 70パビリオン」は元「鉄鋼館」。また長野県に移築された「ラオス館」、神戸市北区広陵町の自治会館となった「カンボジア館」など、ほぼ当時の姿で残るパビリオンは6つです。展示会場のシアタースペースでは、「サンヨー館」が「ブリティッシュコロンビア大学」へ移設された際のドキュメンタリー映像が放映されています。
無料エリアで公開されている「大阪・関西万博」の会場から移設・移築が決まっている一部のモニュメントや施設(撮影2026年3月16日)
また無料エリアには、「大阪・関西万博」の展示物などで移転先が決まっているものをマップ化。淡路島へ移築予定の「オランダ館」と「パソナ館」や泉佐野市行きが決まった「Dialogue Theater(河瀬館)」といったパビリオンのほか、会場内のトイレや椅子、モニュメント、資材までもが一覧となっていて、懐かしむとともにその後の行方を知った安堵感のようなものを感じました。
「EXPO'70 パビリオン」に展示された「EXPO'70 Legacy Map」2025年「大阪・関西万博」編(撮影2026年3月16日)
「これらを守ってきた人たちの思いには、すごく強いものがあると思う」と橋爪教授。万博会場で感じたことを、こうして残されたもので思い返すことができ、また新たに感じることがあると気付かされた企画展でした。
同展は、2027年2月28日(日)までの長期開催で、期間中に展示物の入れ替えも予定。料金は1,200円(常設展セット券は1,500円/中学生以下無料、別途入園料が必要)で、時間は10:00~17:00。
取材・文:武並慎治(di;hype)
関西在住のWebディレクター&編集者。御堂筋を歩いていたら「ポルトガル館」のロープを見つけて驚きました。
関西在住のWebディレクター&編集者。御堂筋を歩いていたら「ポルトガル館」のロープを見つけて驚きました。
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