「人と違ってよかった」キース・へリングからのメッセージ
2024.04.28
アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアなどと共に1980年代のポップアートを代表するアーティストです。
そのキース・へリングをたっぷり楽しめる展覧会が4月27日より兵庫県立美術館で開催されています。
1988年にはエイズ感染と診断され,1990年31歳で亡くなるまで、アート活動を通してHIV・エイズ予防啓発運動にも最後まで積極的に関わりました。
たった31年という短い生涯のうち,ヘリングがアーティストとして活動した期間は10年程です。作品に込められたメッセージから今を生きる私たちは何を受け取るのでしょうか。
展示されている7点のうち5点は破り捨てられていたものを糊で張り合わせたものや、警察に見つかる前にファンがはがし取ったもので、展示されるのは非常にレアです。
破れたところが妙にリアルで、違法落書きだって誰かにとっては手元に置いておきたいほど大切なものになるということ、アートの価値ということを考えさせられます。
「人生は儚い それは生と死のあいだの細い線」「人と違ってよかった(途中省略)祖先を恥じている 僕はあの人たちとは違う」「アーティストは 与えられた歴史のひとこまにおける社会の代弁者だ」「アートは不滅だ 人は死ぬ ぼくだって死ぬ でも本当に死ぬわけじゃない」
そういった彼が残した言葉とともに作品を見ていくと、シンプルな線で象形文字のように描かれたモティーフは、ぱっと見は明るくポップなんだけれど、訴えかけてくるメッセージがダイレクトに心に響いてきます。
確かに80年代は社会や個人の中に潜むくらい影が生きにくさに繋がっていましたが、もう私たちはこれらを解決できたのでしょうか。
ヘリングが「赤ん坊は未来への象徴だ」と光り輝く赤ん坊のモティーフ「ラディアント・ベイビー」に希望を託したように、まだ私たちの奥に残る小さな種に希望を見出したいですね。
カラフルでポップなモティーフがあちらこちらで手招きしています。
Tシャツも種類が多く、どれにしようか迷いますね。ピンズもかわいいし、トートバッグはまちつきのしっかりしたタイプもあり実用的です。
キース・ヘリングのアートはただ単に持ちたくなる魅力がありますよね。その明るくポップなモティーフに込められたメッセージは日常的に持ち歩くことで他人の目に触れて広がっていくかもしれないし、「それなに」って聞かれたときに「実はね」と話すきっかけになるのかもしれない。
グッズをきっかけに世の中で起きていることをちょっとだけでも見つめなおす機会になるといいですね。
開催概要
【日程】2024年4月27日(土)~6月23日(日)
【開場時間】10:00~17:30(入場は17:00まで)
※休館日:月曜日 ※祝日(5月6日振替休日も含む)の場合は翌日
【会場】兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー(神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1−1)
【料金】2,000円(一般)、1,200円(高大生)、500円(小中生)
詳しくは https://www.ktv.jp/event/kh2023-25/
詳しくは👉https://miyoca.jp/get/426
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