2025年7月3日(木)深夜より放送がスタートするドラマ『ロンダリング』の取材会が6月28日に行われ、出演者の橋本涼さん(B&ZAI)が出席しました。
同作は、「死者の声が聞こえる」という特殊能力を持った売れない俳優・緋山鋭介が、不動産会社の依頼を受けて、一時的に事故物件へ住むロンダリングの仕事をする中で、社会の闇へ足を踏み入れていく社会派ミステリー。緋山役は、なにわ男子の藤原丈一郎さんが務めています。
橋本さんが演じるのは、コンセプトカフェやガールズバーを経営する会社の取締役であり、また大阪・ミナミを縄張りとする半グレ集団の幹部でもある謎の人物、P.J.。緋山の行動を妨害しながらも、時には有益な情報を提供するキーパーソンです。
劇中ではいろんな事故物件が舞台となり、幽霊たちの事情が明らかになっていきます。そんな同作の取材会でいきなり、橋本さんが「一つ前の家はそれ(幽霊が原因)で引っ越していますし」と衝撃告白。記者陣からも驚きの声があがりました。
橋本さんは「20、21歳くらいのときだったんですけど、友だちと廃墟に行ってみたんです。そうしたら幽霊が家について来ちゃったみたいで。(自宅では)幽霊が盛り上がっていて、お風呂に入っているとキッチンで音が聞こえたり。もしなにかあったらすぐに逃げられるように、デニムのジーンズをはいて寝ていました」と恐怖を味わったそう。
そこで、父親から教えてもらった有名な神社でおはらいをしたところ、奇妙な現象はぴたっと止んだと言います。橋本さんは「幽霊って本当にいるし、ちゃんとおはらいをしたら幽霊はいなくなることも分かりました。それからは(興味だけで)廃墟には行かないようにしています」と幽霊の存在を信じるようになり、「(主人公の)緋山くんの気持ちがよく分かりました」と共感があったようです。
また、橋本さんにとって主演の藤原丈一郎さんは事務所の先輩。共演について橋本さんは「丈くんとはこれまであまり接点がなかったので、初めて濃い時間を過ごしました。いい意味で一人の役者さんと接している感じがあり、(現場でも)活動のことではなく、お芝居の話しかしていませんでした。ただ、二人で食事へ行ったときは『B&ZAIはどうなの?』という話をしてくれました」とお互い役に没頭。
さらに「あるシーンで、丈くんとがっつりお芝居をするシーンがあったんですけど、感情がお互いに出ていました。本番一発目はしびれましたね。『感情をちゃんとぶつけ合っているな』って。お互いにアイドルなんだということを、いい意味で忘れて、役者としてそういうことをやっていたのがうれしかったです」と手応えのある共演シーンがあるようです。
また、橋本さん曰く「(現場で)丈くんが『後ろが光った』『あそこになんかおった』とか、よく言うんです。そうやって丈くんがビビり散らかしているのを見ると、なえるんですよ(苦笑)。だから僕が『大丈夫、大丈夫』とか言って。かわいかったです、丈くん」と、藤原さんの裏話も語ってくださいました。
橋本さんが所属しているアイドルグループ・B&ZAIは2025年2月16日、STARTO ENTERTAINMENT所属のジュニアの再編によって誕生した新グループの一つ。6月26日には結成後初となるコンサートを成功させたばかりです。B&ZAIのメンバーの中でドラマ出演一番乗りということも含め、橋本さんは「景気がいいですね」とにっこり。
「ファーストライブが終わった翌週に自分が出るドラマが放送されるので、とにかくうれしい状況。この幸せをつなげていきたいです」と好調ぶりをアピールし、「アイドルとお芝居、どっちもやれている環境がすごく幸せです」と充実した表情を浮かべました。
インタビュー・文:田辺ユウキ
芸能ライター。大阪を拠点に全国のメディアへ寄稿。お笑い、音楽、映画、舞台など芸能全般の取材や分析の記事を執筆している。