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「素でアイドル、役を生きる俳優」弓木奈於インタビュー

2025.02.02

「素でアイドル、役を生きる俳優」弓木奈於インタビュー
乃木坂46のメンバーとして活躍する弓木奈於が出演するテレビドラマ『未恋〜かくれぼっちたち〜』。伊藤健太郎演じる漫画雑誌の編集者・高坂健斗がひょんなきっかけで公私ともに面倒をみる、売れっ子漫画家・深田ゆずを生き生きと演じる弓木さんにインタビュー。彼女が語る役作りのプロセスや、共演者とのエピソード、アイドル活動での失敗談、プライベートな時間の過ごし方など伺いました。
―目標として掲げていた地上波の連続ドラマへの出演が決まった時の気持ちを教えてください。
はい、ファンの方々にはずっと伝えていた目標だったので、決まった時は本当にうれしかったです。ファンの皆さんも一緒に喜んでくれて、心強いサポートを感じています。
―今回演じているゆずと弓木さんご自身との共通点はありますか?
ゆずのわがままに見えてしまうような素直さや自然体なところが、自分と似ているなと思います。それにゆずが、周りは自分のことをどう思っているのかを気にしすぎるところもよく理解できます。
私自身、昔はずっと周りのことを気にして「好きなものは好き」って言えなくて、人の意見に合わせるところもありました。でも今は「好きなものは好き」って言えたほうが自分のことをわかってもらいやすくなるし、自分も自分らしくいられるなと思いますね。

弓木奈於(ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』)

―共演者の伊藤健太郎さんと愛希れいかさんはどんな方ですか?
伊藤さんとは共演シーンが多く、最初は「大芸能人だ!」と思って緊張しました。でも、実際に接してみるととても話しやすくて、自然体な姿勢に感銘を受けました。伊藤さんはいつもありのままなので、周りの人をとりこにする魅力がある方だと思います。
愛希さんは最初にお目にかかった時は、背筋がスッと伸びていてしっかりした方なんだろうなという印象を持ちましたが、実はおちゃめな部分があって、そういうところを見つけるたびにうれしくなりました。かわいらしさとしっかりしているところがあって、演じることが本当に好きな方です。
―アイドルと俳優の仕事に違いは感じますか?
アイドルとしては、私は自分の素をそのまま出すことが多いです。当初思い描いていた「アイドル像」とは遠くなっちゃったんですけれど(笑)。両親や友達が見てくれても「昔のままで安心した」って言ってくれるくらい素のままです。
俳優では役を生きることが求められます。監督からも、役の背景を深く理解し、自分なりのキャラクターを作ることが大切だと教わりました。役として生きるというところが、アイドルの私と俳優のお仕事では違いがあるなって思います。
―アイドルとしてパフォーマンスで苦労することはありますか?
フォーメーションや振り付けを覚えるのが大変です。ライブ会場によっては0~60くらいまで立ち位置の番号が振られているのですが、特に番号を記憶するのが苦手で…。実は、あるライブでフォーメーションを間違えてしまい、先輩の立ち位置に入ってしまったことがありました。そのせいで先輩が正しい位置で踊れなくなることがあって、あの時は本当に焦りましたが、先輩はあたかもその位置が自分の正しいポジションかのようにパフォーマンスされて、そのあとで「私も昔は同じような失敗をしたよ」と優しくフォローしてくれたことがあります。

弓木奈於(ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』)2025年1月

―プライベートな時間はどのように過ごしていますか?
プライベートでは、家にいることが多いです。食材も買いだめしてありますし、作り置きもしていて、外に出なくていいようになっています。そのくらい家の中が大好きです。また、もともとドラマが大好きなのでサブスクでいろんなドラマをみて過ごしています。今となってはたくさんのことを吸収できるたいせつな時間です。でも最近はメンバーとお出かけすることもあります。ペットショップ巡りや、ちょっとお高めのショップにいって「素敵!」って。でも何も買えずに帰ってきちゃいました。
―食事を作り置きしてあるということは、料理もされるのですか?
はい、料理はとても好きです。家族と暮らしている時分から食事の準備のお手伝いをしていました。おナスが好きなのでナスと鶏肉のトマト煮込みが得意料理です。ナスは変幻自在なところが好きなんです。天ぷらにもできるし、揚げも焼きも生でも。いろんな調理法があるのでナスって万能だなって思います。
―京都のご出身なのですよね。
はい。京都は高校の途中まで過ごした私にとって特別な場所です。賀茂川でよく時間を過ごしましたし、鈴虫寺や北野天満宮もよくいきました。夏の五山の送り火を、家族や親せきみんなで浴衣を着て一緒に見て花火でしめたりと、思い出がたくさんです。お仕事が関西であると京都に立ち寄って家族に会って帰りますね。
―今年の目標を教えてください。
お仕事としては、今回ドラマに出演させていただき、周りの方からいろんなことを吸収できたことで心から楽しい時を過ごしました。今年も機会があればドラマのお仕事ができるように成長していきたいです。
個人的にはタンバリンを買ったのでタンバリン奏者の方くらい叩けるように頑張りたいです(笑)。セールで結構いいものを買っちゃったんです。独学で練習して、2025年は人前でタンバリンを叩けることを目標にします!

弓木奈於(ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』)2025年1月

『未練~かくれぼっちたち~』 https://www.ktv.jp/miren/
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