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「夢小説で好きなキャラと…」アニヲタの女芸人とNMB48アイドルが語るアニメ愛

2024.08.07

「夢小説で好きなキャラと…」アニヲタの女芸人とNMB48アイドルが語るアニメ愛
京都文化博物館(京都市中京区)で開催中の『日本の巨大ロボット群像-鉄人28号、ガンダム、ロボットアニメの浪漫-』が話題を集めています!〝巨大ロボットとは何か?〟をテーマにした展示のラインナップが人気で、アニメファンのみならず、幅広い世代の人たちが会場に足を運んでいます。
今回は、この展覧会に関連し、ナニワのアニヲタ女子を代表する「NMB48」の〝わかぽん〟こと安部若菜さんと、細かすぎるモノマネで人気の吉本新喜劇・岡田直子さんによる対談をお届け!
アニヲタらしいディープな作品の話から好きなロボットアニメまで〝アニメ愛〟を存分に語ってもらいました。

地上波アニメは週に40本越え?! 恋愛系より少年バトル漫画が好き

─最初に、お二人が最近ハマっている作品を教えていただけますか?
【岡田】私は地上波のアニメはほとんどチェックしているので、だいたい週に40本ぐらいは見てるんですよ。だから最近は、色々な作品の話が混ざって「あれ?こんな話だっけ?」みたいなことも、たまにあって(笑)。
【安部】見ている作品が多いから混乱しちゃうんですね(笑)。その40本の中でオススメを教えてほしいです!
【岡田】前のシーズンなんですけど『アストロノオト』(TOKYO MXほか)はよかったですよ。とあるアパートの住み込み料理人になった宮坂が、大家さんの豪徳寺に恋心を寄せるんですが…。大家さんは宇宙人っていう設定で(笑)。最初は、声優の杉田智和さんが大好きだったので見始めたら…もう途中から話が面白すぎて。めちゃくちゃハマりましたね。安部さんは?
【安部】私は『逃げ上手の若君』(TOKYO MXほか)ですかね。鎌倉時代のお話で、主人公の北条時行が〝逃げ上手〟で、戦わず逃げるっていう。
【岡田】珍しいお話ですけど、ストーリーがわかりやすいので見やすいですよね。
【安部】戦わないっていうところに、グッときて。あと、時代背景もちゃんと伝わるように描いているので物語に深みがある感じが好きです。
─恋愛系の作品はどうでしょうか?
【安部】あんまりそっち系は通ってきてないんですよ。たぶん、父親が読んでいた漫画で育ったので少年誌系の方が好きなんです。
【岡田】私も同じですよ!両親は漫画が好きで。母親はゲームも好きだったから、登場人物に私の「直子」っていう名前を付けてプレイして「アンタの名前つけたら、すぐに負けるわ」って。知らんわ!って思いながら(笑)。
【安部】あ、一緒です!私の父親も「若菜」っていう名前を付けてゲームをしてましたね。アニヲタになる人って、そういう共通点があるのかもしれないですね。

─では、少年誌系の作品で好きなキャラを教えてください。
【安部】初恋は幼稚園だったのですが、相手は『犬夜叉』(小学館)の犬夜叉が好きだったんです。小学生になったら『銀魂』(集英社)の沖田(総悟)にハマって。今思い出すと、恥ずかしいんですけど、夢小説ってわかります?
【岡田】もちろん。沖田との出来事を妄想してノートに書いていたんでしょ?
【安部】そうなんですよ。もう、毎日が楽しくて楽しくて。ちょっと、物語の中で沖田とケンカしてみたり(笑)。ガチ恋してましたね。
【岡田】めちゃくちゃわかりますよ。私は『SLAM DUNK』(集英社)の小暮(公延)君とお付き合いをしてましたから。三井(寿)の妹っていう設定で。
【安部】入り込んでますね(笑)。
【岡田】もう、結婚するなら小暮君って思ってましたね。だから未だに、好きになるキャラってグッズになりにくいタイプなんですよ。物語の中でも、堅実な方がタイプですね。

小学生が命がけでロボットに乗り込み…… 「無邪気さに、おえつが止まらなくなって」

─少年誌がお好きということは、かなりハードな作品も平気なのですか?
【安部】私はどっちかっていうと、暗いお話というか、〝鬱アニメ〟って言われているような作品が好きなんですよ。例えば『Another』(千葉テレビほか)っていうアニメは、強烈でしたね。転校生がクラスのみんなが何かに怯えていることを不思議に思っている中で、どんどん子どもたちが犠牲になって……。
【岡田】絶命する方法にバリエーションがあり過ぎて、「キャー!」って思いながらも、思わず見てしまうんですよね。アニメの中でもかなり暗いタイプの作品ですよ!
【安部】仕事で疲れたりすると「あー、暗いやつ見たい」ってなるんですよね(笑)。
【岡田】疲れたときに辛いものを食べるみたいに、刺激を欲してるんでしょうね(笑)。今回のロボットアニメのお話で言うと『ぼくらの』(サンテレビほか)は、どうですか?
【安部】あれも、ヤバい…。何も知らない子どもたちが謎の巨大ロボットに乗り込んで敵と戦うんですが…。おえつが止まらない回もありましたね。もう無邪気にロボットに乗り込むんですが「ちょっと!やめとき!」みたいな(笑)。岡田さんは、好きなロボットアニメはあるんですか?
【岡田】私は、ちょっと昔の作品ですが、SFロボットアニメの『ゼーガペイン』(BIGLOBEストリーム)がよかったんです。普通の高校生が転校生に誘われて、異世界で巨大ロボットに乗って戦う話なんですけど、男女がペアになって操縦するんですよね。
【安部】それは珍しいタイプのロボットアニメですね?
【岡田】その作品あたりから、二人一組で操縦するっていうパターンが出てきたような印象があります。そういう新しさも好きでした。あと、定番ですが『マクロスF』(MBSほか)は、さきほどの杉田さんがレオン・三島の役をしていたので、見始めて。その後のシリーズも好きになりました。
─ロボットアニメの魅力は何だと思いますか?
【岡田】ひとつは造形の面白さがありますよね。メカを設計するデザイナーさんが、緻密に中身まで設計して作り込んでいるんで、リアリティが半端ないですよ。一度、ガンダム展に行ったら「中身、こんなにすごいんかい!」ってなりましたもん(笑)。
【安部】私はロボットに乗りたくないっていうか、乗ることにちゅうちょしている感じが好きなんです。やっぱり、戦いの道具だから喜んで乗るんじゃなくて、葛藤している心情が胸に刺さりますね。

─乗りたいロボットなどはありますか?
【岡田】中を見るだけなら(笑)。
【安部】本当に乗るってなったら怖いですもんね?(笑)
【岡田】でも、さきほどから何度も言っている杉田さんという声優さんが『翠星のガルガンティア』(読売テレビほか)で、チェインバーというロボットの声をしてるんです。だからそのロボットに乗って杉田さんに語りかけてほしい!
【安部】それで言うと『勇気爆発バーンブレイバーン』(TBSほか)っていう作品があって。褒め言葉として、ちょっと気持ち悪いというか…(笑)。
【岡田】ロボットのブレイバーンが主人公のイサミに強烈な好意を示すので、一方的に思いを寄せられる感じがね。しかもロボットと人間の関係性ですから(笑)。
【安部】この作品で好きな声優さんの鈴村健一さんがブレイバーンを演じていたので、このロボットに乗って語りかけてほしいですね。
【岡田】「俺の中に入ってこい」って?(笑)
【安部】それは、ちょっと怖すぎますね(笑)。

好きなアニメを紹介したり、 声優さんと共演する番組が夢!

─アニメ愛を今後は仕事に生かす可能性も?
【安部】本当はもっと積極的に好きなアニメのことを発信したいんですけど…。エックスで投稿するとフォロワーが減るんですよ(笑)。だから何か方法を考えて、アピールしていきたいです。
【岡田】私はアニメがテーマのテレビ番組をやってみたいですね!
【安部】いいですね!私もぜひご一緒したいです。
【岡田】「今週のオススメのアニメは、こちら!」みたいな。
【安部】好きな声優さんとも会えますしね。
【岡田】好きなアニメの制作会社さんもゲストに招いて制作の裏側をトークしたり。
【安部】それはディープですね!(笑)でも面白そう。
【岡田】アニメ好きのための番組ができたら最高ですよね。カンテレさん、お願いします(笑)。

プロフィール

岡田直子(おかだ・なおこ)
岡山県出身。吉本新喜劇の女優として活躍する傍ら、「普段、女子力がない女の子から不意に女がでる瞬間」のネタで、『細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝するなど、ピン芸人としても注目を集めている。

安部若菜(あべ・わかな)
アイドルグループ「NMB48」のメンバー。テレビなどでの活躍のほか、落語、ゲーム、読書といった多彩な趣味を持つことでも有名。2022年には、小説『アイドル失格』(KADOKAWA)を出版するなど、多方面でその才能を発揮している。

日本の巨大ロボット群像-鉄人28号、ガンダム、ロボットアニメの浪漫-

日本のアニメーションにおける巨大ロボットのデザインとその映像表現の歴史を辿り、「巨大ロボットとは何か」を問いかける展覧会を開催中です。

日本の巨大ロボット群像-鉄人28号、ガンダム、ロボットアニメの浪漫-
【日程】2024年7月6日(土)~9月1日(日)10:00~18:00(水曜日・金曜日は20:30まで)※入場は各30分前まで
【休館日】 月曜日(ただし、8月12日は開館)、8月13日(火)
【会場】京都文化博物館
https://www.ktv.jp/event/robots/

対談を終えた二人に、展覧会に一言いただきました!

「アニメの原画展を観に行ったりすることもあるので、面白そうです。お父さんがプラモデル好きでガンダムを作っていたので、家族で行っても楽しいかも。展示内容も、ガンダムみたいな主役級だけじゃなくてロボット兵まで展示してるんですね?これは貴重です。祇園花月の合間に行ってみようと思います」(岡田さん)

「私は、赤いロボットに惹かれがちなんで、その展示を間近で見てみたいですね。あと、ガンダムの原寸大はちょっと気になる。しかも、直立じゃなくて床に展示されてるっていうのが……。足元で見る、原寸大のガンダムは見てみたいと思います!」(安部さん)
取材・文 :橋本未来
高田強が所長を務める、ライター・編集者が集まる「エース制作所」所員。各種媒体での取材・ライティングをはじめ、書籍の企画・制作なども手掛ける。@h_mirai1987

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miyoka
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