見てみよか

今週のイチオシ映画は『星つなぎのエリオ/揺さぶられる正義』

2025.07.04

今週のイチオシ映画は『星つなぎのエリオ/揺さぶられる正義』
毎週フレッシュな映画情報をお届えする。『シネマTrip!』(毎週土曜 午前10:25 関西ローカル)。
お楽しみいただいているでしょうか。
今週は田中友梨奈アナウンサーが担当、キャストや監督のインタビュー、イベント映像など盛りだくさんで最新映画情報をお届けします。

今週番組で紹介する作品は…
☆『星つなぎのエリオ』 2025年8月1日(金) 全国劇場公開
☆『揺さぶられる正義』2025年9月20日(土) 全国劇場公開

その中から『揺さぶられる正義』を紹介します。
映画『F1®/エフワン』

©2025 カンテレ

弁護士記者が長年の調査報道の末に描く、唯一無二のドキュメンタリー

上田大輔・関西テレビ報道記者。無実の人を救う弁護士を志すも、有罪率99.8% の刑事司法の現実に絶望し、企業内弁護士として関西テレビに入社。しかし、一度は背を向けた刑事司法の問題に向き合おうと記者になった。

上田が記者1 年目から取材を始めた「揺さぶられっ子症候群(Shaken Baby Syndrome Syndrome)」。通称SBS 。2010 年代、赤ちゃんを揺さぶって虐待したと疑われ、親などが逮捕・起訴される事件が相次ぎ、マスコミも報じてきた。SBS は子ども虐待対応のための厚労省のマニュアルや診断ガイドにも掲載され、幼き命を守るという強い使命感を持って診断にあたる医師たち。その一方で、刑事弁護人と法学研究者たちによる「SBS 検証プロジェクト」が立ち上がった。チームは無実を訴える被告と家族たちに寄り添い、事故や病気の可能性を徹底的に調べていく。虐待をなくす正義と冤罪をなくす正義が激しく衝突し合っていた。やがて、無罪判決が続出する前代未聞の事態が巻き起こっていく。

実名、顔を晒され、センセーショナルに報じられる刑事事件。逮捕報道に比べ、その後の裁判の扱いは小さい。無罪となっても一度貼られた“犯人”のレッテルはネット空間から消え去ることはなく、長期勾留によって奪われた時間も戻ってはこない。SBS 事件の加害者とされた人や家族との対話を重ねた上田は、報じる側の暴力性を自覚しジレンマに苛まれながら、かれらの埋もれていた声を届け、司法とメディアのあり方を問う報道に挑む。そして、記者として何を信じるべきか、上田を最も揺さぶることになる人物と対峙することになる―—。

自分にしかできない、と編み上げたこの映画は、贖罪と覚悟の物語だ。日々流れるニュースのその先を、私たちは知らない。
カンテレ・田中友梨奈アナウンサー

弁護士として関西テレビに入社し、のちに記者となった異例の経歴の上田大輔が
“揺さぶられっ子症候群(SBS)”事件を追い続け、長年の調査報道の末に作り上げたドキュメンタリー映画です。
(田中友梨奈アナウンサー)

◤映画『揺さぶられる正義』特報予告編◢

『シネマTrip!毎週土曜 午前10:25(関西ローカル)
公式HP https://www.ktv.jp/cinematrip/
miyoka
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