「テロンテロン」「散髪屋さん」は東京で通じない?「しょーみ」「かます」「えぐい」若者が使う“ネオ関西弁”【ちゃちゃ入れマンデー】

2025.10.28

「テロンテロン」「散髪屋さん」は東京で通じない?「しょーみ」「かます」「えぐい」若者が使う“ネオ関西弁”【ちゃちゃ入れマンデー】
テレビウォッチャーライター・櫻宮ヨウがお届けする『ちゃちゃ入れマンデー』レビュー。
今回の『ちゃちゃ入れマンデー』は、「知れば知るほどステキやん!関西弁の新ジョーシキSP」と題し、これまでに何度かお送りしてきた“関西弁”にまつわるさまざまな謎を深堀り。今回も笑いと驚き連発、関西弁の新たな常識に迫ります。
最初の調査は「関西人はいろんなオノマトペを使いこなしている!」。さまざまな音や声などの実際に聞こえるものを言葉で表現するのが「オノマトペ」。しかし関西人は、状況を説明するときにやたらとオノマトペを使うんですよね。みなさん、無意識に使っていませんか?

そんなオノマトペの実態調査で登場したのは「“曲がり角”の道案内」。関西人に「直角」「鋭角」「ゆるやかなカーブ」の曲がり角について説明してもらったところ、「ピッ!と曲がる」を皮切りに、「ヒュッて曲がる」「カクっと」「ポキっと」など、わかるけどわかりにくいおもしろいオノマトペがガンガン飛び出しました。
『ちゃちゃ入れマンデー』(10月28日OA)

『ちゃちゃ入れマンデー』(10月28日OA)

しかしこれを東京の人に伝えると、一同は驚きを隠せない様子だったのです。東京の皆さんは、なんとオノマトペを使うことがないのだそう。このあとコロッケにソースをかけるときのオノマトペ調査も登場しましたが、やはりオノマトペを使う関西人に驚きの表情を隠せない東京の皆さま。オノマトペを使わずにどうやって説明するのかと思ったら、なんとも見事に言葉で状況説明をしているのです。もう驚きを超え感動すら覚えそうでした。

お次はうっかり使うと恥をかくかもしれない「東京で通じない関西弁」調査。今回登場したのは服の素材を表す「テロンテロン」や、時間が経過するにつれて症状がやわらいでいく「日にち薬」、そして「散髪屋さん」。東京の人に聞くと一同口をそろえて「わからない」といった反応を見せるだけでなく、「日にち薬」にいたってはまったく逆の意味で受け取っていたのです。ちなみに「散髪屋さん」は「床屋さん」なのだそう。どっちでも伝わると思ってしまいそうですが、場所が変わると言葉ってこんなにも変化するのですね。
『ちゃちゃ入れマンデー』(10月28日OA)

『ちゃちゃ入れマンデー』(10月28日OA)

こちらも驚いたのはMC・ひがしのり(東野幸治)が頻繁に使う「ちゃうねん」「ウソやん」「やらしい話」が東京の人を戸惑わせてしまうことでした。本当のことを言っているのに「ちゃうねん」と言われてしまうとややこしいとか、「やらしい話(お金の話や少し踏み込んだ話)=下ネタ」と受け取られてしまうのはなんとなくわかるのですが、「ウソやん=ウソをついている」と取られることには驚きを隠せませんでした。東京出身のヤマヒロ(山本浩之)の奥さんも、結婚当初は「ウソやん」の連発がストレスになっていたようで、ケンカの際に「その“ウソやん”ってやめて!」と指摘されたそうです。ひがしのりも「ホント、気をつけます!」と猛省していましたので、筆者も気をつけねばと肝に銘じました。
『ちゃちゃ入れマンデー』(10月28日OA)

『ちゃちゃ入れマンデー』(10月28日OA)

最後は「若者の関西弁が進化している!」調査。イマドキの関西の若者たちは「〇〇してまう」とか「ごっつ」とかは使わないのだそう。方言にも流行があるのだなと実感させられます。

そんなイマドキ関西の若者が使う「ネオ関西弁」からは「しょーみ」「かます」「えぐい」の3つが登場。「えぐい」なんてネガティブな意味で使われていたはずなのに、今では超ポジティブワードに大変身していたのです。ネガティブな言葉がポジティブに使われている例として「いかつい」や「しんどい」がありました。これにはスタジオ一同もびっくり。他には、同じ単語でも親世代と若者たちで発音の変わるものが登場。みなさんは親世代か若者世代、どちらでしたか?
『ちゃちゃ入れマンデー』(10月28日OA)

『ちゃちゃ入れマンデー』(10月28日OA)

10/28(火)『ちゃちゃ入れマンデー』放送分より
文・櫻宮ヨウ
大阪在住、なにわのおかんライター&TVウォッチャー。大手子育て情報メディアなどで執筆を行う。ドラマ・マンガ・演劇・お笑いとエンタメなんでもござれの楽しいもの好き。
miyoka
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