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台湾ではすでに人気、京都から世界に日本文化「梅酒」を発信

2025.06.14

台湾ではすでに人気、京都から世界に日本文化「梅酒」を発信
梅酒・梅シロップの手作り体験ショップ「蝶矢」(本社:大阪府羽曳野市)の3店舗目が、京都三条に6月11日にオープン。初のインバウンド特化型店舗として、英語での梅体験デモストレーションをおこない、「梅」や「梅酒」を世界に発信します。

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手掛けるのは、梅酒で有名な「チョーヤ梅酒」の関連会社「CHOYA shops」。昭和4年に建てられた京町家をミニマムな白い空間に改装した新店舗は、観光客でにぎわう三条通に面しており、取材に訪れた日はオープン前にもかかわらず、通りすがりの外国人観光客らが興味津々に「何のお店?」と声をかけていました。
店先でテイクアウトドリンクを購入できる「蝶矢」京都三条店(6月9日・京都市内)

店先でテイクアウトドリンクを購入できる「蝶矢」京都三条店(6月9日・京都市内)

◆日本の食文化「梅」で手作り体験

これまでの2店舗(京都六角店、鎌倉店)の手作り体験の参加者は累計約18万人で、その9割以上が日本人。残り1割は香港や台湾の観光客が中心で、それらの地域では「チョーヤのリキュール」と呼ばれるほど梅酒の知名度が高いのだとか。その一方、それ以外の国では「梅」そのものが知られておらず、今回の新店舗では、より広い国々の方に日本の食文化「梅」を知ってもらうため、これまでとは異なるサービスを用意したという。
もっとも大きな違いは、基本言語を英語に一本化したこと。これまでも英語や中国語のパンフレットもありましたが、「梅」そのものを知らない人には説明が難しいケースが見られたため、最初に「梅」や「梅酒」の解説をした上で、梅酒を味見するところからスタートします(多言語対応の冊子もあり)。また既存店は料金設定が複数あるのに対して、新店舗では分かりやすいワンプライスになっています。

◆訪日客も手軽に楽しめるように

これにより、梅の種類は5種(完熟南高や白加賀やパープルクイーンなど)、砂糖は5種(氷砂糖やこんぺい糖など)、酒は4種(ウォッカやジンなど)から選択でき、100通りのオリジナル梅酒および梅シロップが作れる魅力はこれまでと同じながら、訪日客がもっと手軽に楽しめるように進化。手作りしたものは、飛行機で持ち運びができるようにシリコンキャップを用意。しっかりした箱に入れて持ち帰れるので安心です。
体験で手作りした梅酒は、約4週間で完成します(6月9日・京都市内)

体験で手作りした梅酒は、約4週間で完成します(6月9日・京都市内)

「8年前に体験ショップをオープンしたときは、1粒から梅酒や梅シロップを気軽に作る体験をしてもらい、梅文化を次の若い世代につないぐことが目的でした。この三条店が第2弾で、海外の方に日本の食文化を伝えていきたいと思っています。そして梅文化を世界に広げて、第3弾として海外に梅を輸出する野望を、というかそのことを目標にしています」と、代表取締役で梅マイスターの菅健太郎さんは意気込みます。
手作り体験の料金は、梅シロップ4,900円、梅酒5,900円。梅シロップをつかったテイクアウトドリンクホット450円、アイス550円も用意(すべて税込)。2カ月前予約と事前決算が可能(空きがあれば当日参加可)。
インバウンド向けの店舗ですが、日本人も参加可能です。英語の勉強を兼ねてチャレンジしたい方、ぜひ。

梅体験専門店「蝶矢」京都三条店
住所:京都市中京区三条通河原町東入中島町87
営業:10時~19時(12/30〜1/3休)
公式サイト

取材・文:太田浩子
「美味しい」&「楽しい」関西の魅力をご案内。プライベートでは和菓子にハマっています。

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