食べてみよか

【天満・スイーツ】希少!南アルプス・八ヶ岳の天然氷から作るかき氷「むろの小町」

2024.06.07

【天満・スイーツ】希少!南アルプス・八ヶ岳の天然氷から作るかき氷「むろの小町」
頭がキーンってならない天然氷(天神橋5丁目)
JR天満駅からも大阪メトロ天神橋六丁目駅からも歩いて5分。天神橋5丁目交差点の南東角のビルの2階に天然氷のかき氷が食べられるお店があります。「むろの小町」。
「天然氷って?」とこれからゴーラーになろうとする身にとっては興味津々でお店に伺いました。あ、ちなみにゴーラーとはカキゴーラーの略でかき氷好きで食べ歩きをする人のことだそうです(初めて知った…)。
まずはメニューを見てカウンターレジでオーダーします。
いろいろおいしそうですが、温暖化で天然氷が少ないため、「じゃないほう」の氷も用意してあり、そちらは200円引きなんだとか。
違いが判るか自信はないけれど、ここは天然氷を食することにして、番外編にあった「濃厚ピスタチオのかき氷」(1,880円)をオーダー。
フルーツもたっぷり乗っていてなんともカラフルな氷です。ひとさじ入れてみると「サクッ」。たっぷりと空気を含んでいて、固まっていないんですよね。いわゆるふわふわ感というよりも、「フワッサクッ」っていうほうが近いのかな。。。とにかくふんわりとサクサクっとおいしいです。
フルーツは季節ごとの旬で生のものを使用。また、シロップはフルーツをつぶして作るので、色が変わったり、味が変わったりするため、あまり前もって作り置きはできないんそうです。タイミングによってはオーダーが入ってからシロップづくりが始まることもあるとのことで、そのこだわりがぜいたくですよね。
ピスタチオも皮むきからなので限定数しか提供できないんだそうです。確かに濃厚でピスタチオ好きにはたまらないホンマもののピスタチオソースです。追いシロップと追いミルクが最初から添えられているのもうれしいサービスですよね。
で、天然氷ですよ。こちらのお店では南アルプス・八ヶ岳の湧水で天然氷を作る蔵元・八義のものを使用しています。
水をくんで、氷を作る池にためて、冬の自然の寒さだけで時間をかけて凍らせます。そうやってゆっくりと水を凍らせると、気泡や不純物を含まない、純度が高く硬くて融けにくい氷が出来上がります。そうして作られた天然氷を夏まで「氷室(ひむろ)」に貯蔵しておくんですって。昭和初期には、全国に100軒近くの氷室があったそうですが、現在残るのは数軒なんだとか。これだけでも貴重な氷なんだなって思いますよね。
天然氷は固いので氷を削る機械の刃が大切だそうで、お店では毎日刃を研いでいるそうです。「刃がいのち」ですね。気温や湿度にも気を使いながら、氷を手で押さえずに削り続けるため、形は整ったり整わなかったりするんだけれど、それよりもフワフワ感をつぶさないことを優先されています。
で、最後まで食べて気がついたのですが、一度も頭がキーンってならなかった…。お店の人に話すと、天然氷は人工的に作る氷よりも温度が高いので、食べた瞬間にとけて口の中に長く氷が残らず、そのため体が急激に冷やされないから頭痛を起こしにくいんですって。脳は体の急な冷えを痛みと勘違いして、それで頭痛を引き起こすんだとか。なるほど~。

それなら、あの「キーン」を恐れてかき氷を遠ざけていた方でも楽しめそうですね。一度お試ししてみてください。
店舗情報
むろの小町 https://www.instagram.com/muronokomati.osaka/
11:30-18:30 6月~9月は無休(臨時休業あり・インスタグラムで要確認)
大阪市北区天神橋5-7-14伊丹第三ビル2F
 
   
miyoka
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