世界に誇る"ジャパニメーション"において、大友克洋『AKIRA』とともに最重要作品として知られる『攻殻機動隊』。その原作者・士郎正宗に迫った初の大規模展覧会『士郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~』が、2025年9月5日(金)より商業施設「心斎橋パルコ」(大阪市中央区)にて開催されます。
1985年、SF漫画『アップルシード』でデビューした士郎正宗。当時はまだ想像に過ぎなかった最先端技術を取り入れた世界観は、世界中のSFファンを魅了。1989年には代表作『攻殻機動隊』の連載がスタートし、1995年に押井守監督によってアニメ映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』が公開。脳とネットワークを直接接続する「電脳化」、義手・義足をロボット技術で生命体に融合する「義体化(サイボーグ化)」は、未来の予見を超える鮮明すぎる解像度で多くのクリエーターに影響を与えました。
今回の展覧会では、サブタイトルでもある「士郎正宗の創造の軌跡」をはじめ、「士郎正宗の描き方」「士郎正宗のイラストワーク」といった11のチャプターで構成。サイバーパンクやウィーン幻想派、ハードSFに欠かせない緻密な知識、さらにはクリエイティブの源流など、原作者が内包したテーマやアイデアの一端を垣間見ることができます。原作を知らない人でも、その絵空事ではない濃密で奥深い世界観にグッと引き込まれるはずです。
現在開催中【2025年4月12日(土)〜8月17日(日)】の東京会場(世田谷文学館)では、300点以上の原画を展示。大阪会場では、作品保全の観点から高精細な複製画による展示を中心に構成されるとのこと。その一方で、コラボTシャツやテキスタイル、アクリルスタンドなどの展覧会オリジナルグッズは、大阪会場から追加販売される予定です。
会期は、2025年9月5日(金)~10月5日(日)。入場料などの詳細は、後日公式サイトなどで発表予定。会場は心斎橋パルコ14階・PARCO GALLERYにて(物販会場は9階のEVENT SPACE)。
『士郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~』公式サイト
「攻殻機動隊」公式サイト