濱田さんに「日本を代表する食文化・梅が今後、どんな風に世界に広がってほしいですか?」と尋ねてみました。「私は、『健康』と『文化』、今回の万博の切り口でもある『時間』の3つで広まってほしいです。梅は世界に誇れるスーパーフード。そして、『文化』。ひと手間かけておいしいものにするところが非常に日本民族らしいし、おばあちゃんが6月に梅を漬けていたなど、そういった背景やストーリー、情緒を感じることもできる素晴らしい文化だということを伝えたい」と。
そして、「最後に『時間』です。今回の企画で、時間という視点をもらったことがすごくありがたかったです。くどいようですが、今漬けて25年待って食べる。(小山)薫堂さんもおっしゃっていましたが、塩蔵というシンプルな保存方法があり、それを未来に伝えたい。フードテックが進化する中でも、こんなにシンプルな方法で保存できるということを世界の人に知ってほしい」と力を込めます。
「25年梅を熟成させて食べるということは、梅を物理的に食べるということだけではなく、25年もの時間そのものも食べる気持ちになるのではないでしょうか? 大げさな言い方に聞こえるかもしれませんが、『梅を食べる』=『時間を食べる』文化のように広まればとてもうれしいです」。そんな思いが込められた、この「万博漬け」。現在も、会場内にて引換券を配布中。配布の日時や場所などの詳細は、「紀州梅の会」のホームページで発表される予定です。
「EARTH MART」公式サイト
「紀州梅の会」公式サイト