大阪万博から55年ぶりの一般公開、実は岡本太郎に寄贈されていたトーテムポールが倉庫から【内覧会レポート】

上部がサンダーバード(雷鳥)で下部に魚を抱えたグリズリー・ベア(大熊)があしらわれたトーテムポール(撮影2026年3月16日)

上部がサンダーバード(雷鳥)で下部に魚を抱えたグリズリー・ベア(大熊)があしらわれたトーテムポール(撮影2026年3月16日)

1970年大阪万博から移設された展示物をたどる企画展「1970年大阪万博ビフォー・アフター展 ~あのパビリオンはいまどこに?~ 2026」が、2026年3月14日(土)より「万博記念公園」(大阪府吹田市)内で開催。メディア内覧会が3月16日(月)に実施され、1970年以来55年ぶりにお披露目されるトーテムポールが公開されました。
夢洲から移設されたミャクミャクのモニュメント(撮影2026年3月16日)

夢洲から移設されたミャクミャクのモニュメント(撮影2026年3月16日)

「大阪市立科学館」(大阪市北区)で開催中の「万博体験のパートナー、手持ちデバイス展」をはじめ、「万博記念公園」に移設した「いのち球モニュメント」や「ミャクミャク像」など、万博の息吹を求める万博ファンは後を絶たず、「2025年大阪・関西万博」の熱気はまだ残っているように感じます。
「1970年大阪万博」のグッズ類

「1970年大阪万博」のグッズ類

そんななかでの今回の企画展は、55年前の1970年大阪万博でも湧き上がった万博レガシーの継承をまとめたもの。パビリオンの移築先をはじめ、展示物やモニュメントの移設先をまとめた移築・移設マップが見られるほか、同地での保管物や各パビリオンのユニフォームなどが展示されます。
「ドイツ館」に展示されていた、現代芸術家のハインツ・マックによる光の彫刻「Fire Tree」の一部(撮影2026年3月16日)

「ドイツ館」に展示されていた、現代芸術家のハインツ・マックによる光の彫刻「Fire Tree」の一部(撮影2026年3月16日)

なかでも万博後に初公開となる、現代芸術家のハインツ・マックによる「ドイツ館」展示の光の彫刻「Fire Tree」と、「テーマ館」展示の「トーテムポール」は必見。
特に「トーテムポール」は、記録資料が少なかったことから「ブリティッシュコロンビア館」の展示物と思われていたものが、実は芸術家・岡本太郎の作品で1970年万博のシンボル「太陽の塔」と一体化していた「テーマ館」の地下に展示されていたものとわかり、倉庫から出してきたといいます。
トーテムポールや当時の写真パネルの前で岡本太郎の証言を紹介する橋爪教授(撮影2026年3月16日)

トーテムポールや当時の写真パネルの前で岡本太郎の証言を紹介する橋爪教授(撮影2026年3月16日)

同展の監修を務めた大阪公立大学の橋爪紳也教授は、「よくよく調べてみると、(ブリティッシュ)コロンビア館の館長が岡本太郎先生に寄贈したもので、その後テーマ館に展示していました。写真にも奥の方に写っていて、モアイ像とトーテムポールの2つが同時に見られるのは70年万博以来になります」と説明。
第4の顔・地底の太陽が設置された「テーマ館」の地下フロア。左サイドにある土偶の後ろでスポットライトを浴びているのがトーテムポール(撮影2026年3月16日)

第4の顔・地底の太陽が設置された「テーマ館」の地下フロア。左サイドにある土偶の後ろでスポットライトを浴びているのがトーテムポール(撮影2026年3月16日)

また、「岡本先生はいろんな顔を作品に取り込まれていますので、いくつも顔が並んでいるトーテムポールは非常に作品の世界観に響き合うものであったのだろう」といい、「ブリティッシュコロンビア館」前で行われたセレモニーや、トーテムポールと戯れる岡本太郎の写真とともに鑑賞すれば、当時の熱気を感じることができます。
「ブリティッシュコロンビア館」前で行われたトーテムポール寄贈セレモニーの様子。トーテムポールの口元に手を持っていきおどける岡本太郎の姿も(撮影2026年3月16日)

「ブリティッシュコロンビア館」前で行われたトーテムポール寄贈セレモニーの様子。トーテムポールの口元に手を持っていきおどける岡本太郎の姿も(撮影2026年3月16日)

このほか、「サンフランシスコ市館」のガス燈や「パナマ館」のパネルなどの所蔵品、当時はホステスと呼ばれていたコンパニオンのユニフォーム、万博会場から万博記念公園へと移り変わった軌跡をたどる年表などが展示。
「英国館」に展示されていたシンボルゾーンの模型の一部(撮影2026年3月16日)

「英国館」に展示されていたシンボルゾーンの模型の一部(撮影2026年3月16日)

会場横に設置された無料の鑑賞エリアには「2025年大阪・関西万博」からの展示物や、移設マップも設置されており、橋爪教授は「1970年万博でも2025年万博でも、博覧会はとても多くの人の心に残ったイベントでした。あの思い出や国際的な交流の断片を、“わが町に持って行きたい”“私たちも手元に置きたい”という思いは普遍的であるというところを見ていただければ」と話しました。
万博記念公園の歩みが年表に(撮影2026年3月16日)

万博記念公園の歩みが年表に(撮影2026年3月16日)

同展は「万博記念公園」内の「EXPO'70 パビリオン」にて、2027年2月28日(日)までの長期開催で、期間中に展示物の入れ替えも予定。料金は1,200円(常設展セット券は1,500円/中学生以下無料、別途入園料が必要)で、時間は10:00~17:00。
取材・文:武並慎治(di;hype)
関西在住のWebディレクター&編集者。今回、同展会場「EXPO'70 パビリオン」の常設展を初観覧し、猛烈に興奮。1970年万博を知らなくても必見です。
miyoka
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