火ドラ☆イレブン『パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実』(毎週火曜午後11時)で、伊野尾 慧さんとともにW主演の伊原六花さんにインタビュー。作品のことや結婚観、大好きな家族とのことなどについて、お話を聞きました。
-撮影現場の雰囲気はいかがですか?
とっても賑やかで楽しい現場です。最年長の八嶋(智人)さんが率先して、みんなが話しやすい雰囲気を作ってくださって、さらにコミュニケーション能力が高いメンバーが多いので、楽しく作品作りができています。
-夫役の伊野尾さんの印象は?
最初のころ、伊野尾さんは人見知りだとおっしゃっていましたが、最近はお互いに目を合わせて会話できるようになりました(笑) 現場で撮影中に監督と話し合って進めることが多いんですが、伊野尾さんは誰に対しても考えをきちんと言葉にして伝えてくれ、とても信頼できる方だと思います。現場のみなさんとの会話中も、自分が知らない分野にも興味を持って話を聞いている印象があります。
-では、なつめの行きつけのバーの店長役・野村康太さんの印象は?
弟みたいにかわいいです〜! 齊藤なぎさちゃんと3人のシーンがよくあるんですが、いつも康太くんに癒やされています。今までの現場では年下の役者さんとご一緒することが少なかったんですが、今回は康太くんやなぎさちゃんがいてくれるので、年上ムーブをかましています(笑)
-今作で妻役を演じますが、伊原さんは“結婚”に対してどんな印象がありますか?
私自身はまだ結婚のイメージはわかないですが、私の両親のような夫婦にはとっても憧れます。もう結婚25年で先日銀婚式を迎えた両親は、今もとっても仲良し。家族旅行に行くと、父と母が一緒に♡ポーズで記念撮影をするくらいだし、はしゃぐ母を父が優しく見つめているような関係がすてきだなって。お互いの違いを認め合いながら、楽しいことを共有し合う、いいパートナーだと思います。
-すてきなご家族なんですね。よく連絡を取りますか?
家族とは、ほぼ毎日4〜5時間ビデオ通話するくらい仲良しです。大体私がみんなに招集をかけて、父、母と、子育て中の姉と私の4チームでグループ通話しています。妹もたま〜に参加するかな。スマホをキッチンに置いて料理してる様子を映したり、おふろに入りながらしゃべったり、姉の3人の子どもの話を聞いたり…。とくに何を話しているわけではないんですけど、日々の何気ないことを持ち寄って話している感じです。
-伊原さんにとって大事な時間でしょうか?
めちゃくちゃ大事です。ドラマの役に入っているときの自分や、バラエティーで頑張っている自分、一体どれが本当の自分かわからなくなるときがあるんです。でも、家族と話をしていると「もともとの私はこんな話し方だったな」って、自分がフラットな状態に戻れる気がします。
-ドラマ公式SNSで座右の銘を「時間は有限、努力は無限」と言っていました。この言葉を大切にしている理由を教えてください。
小学生のころに習っていたダンスの先生に言われた言葉で、そのときからずっと大切にしています。私は、自分自身が持っているポテンシャルがそんなに高くないと思っていて、今までそれを努力で補ってきたタイプです。限られた時間の中で結果を変えるのは自分次第だから、できるだけのことをしよう、と。早い時期にいい言葉に出会えてよかったと思います。
-仕事が休みの日はどんなふうに過ごしていますか?
整体で体のメンテナンスをしたり、観劇に行ったり、友だちとお茶したり……。朝ドラと舞台でご一緒して親友になった清水くるみちゃんとは、家が近所なので多いときは週4回くらい会います。今はお互い仕事でなかなか会えないんですけど、「30分だけお茶しよう!」って、仕事のことなどを話して励まし合ったりしています。
-大阪・登美ヶ丘高校ダンス部でキャプテンとしても活躍していた伊原さん。ダンスとお芝居の表現ではどんな共通点や違いがありますか?
ドラマのお芝居でも、食べながら、動きながら、ときには倒れたり、という動きが伴うので、表情とともに動きを自然に見せる部分ではダンスの経験が役立っていると思います。お芝居はダンスと違って言葉があるので、言葉を発する“間”などで細かい部分を表現できるから、さらに幅広い表現ができると思います。
ダンスもそうですが、お芝居も正解がないので、自分の芝居や表現のしかたを見つけられるように取り組んでいきたいです。
-俳優の道を選んでよかったと思うことはどんなことですか?
自分と全然違うタイプの人ともっと出会ってみたいと思えるようになったことです。俳優の仕事では、現実の私とまったく価値観が違うタイプの女性や、苦手なタイプの女性を演じる機会があります。でも役を深掘りすると、自分が苦手だと思っていた人の考えが少し理解できたり、理由があってそういう価値観をもっているんだろうな、と想像できたりするように。作品ごとに、さまざまな背景をもつ人に対する想像力が培われていると思います。
それに、ドラマも舞台も作品の中で役柄の人生を生きるので、自分の人生観や価値観がどんどん豊かになっていくんです。それはこの仕事のとっても魅力的なところだと思います。
文:早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども3人の母。子育て系やエンタメ系記事の取材・ライティングを行う。
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