見てみよか

4夜連続ドキュメンタリー放送、阪神・淡路大震災から30年

2025.01.14

4夜連続ドキュメンタリー放送、阪神・淡路大震災から30年
阪神・淡路大震災から、2025年1月で30年を迎えました。
カンテレでは地震発生直後より、被災地の状況や生き抜く人びとの様子をニュース報道とともにドキュメンタリー番組として放送してまいりました。
この度、数々のドキュメンタリー番組の中から新しく追加取材をしたものも含めて「伝える震災30年」とし、2025年1月16日(木)~19日(日)の4夜連続5作を放送いたします。
このシリーズを担当するのは宮田輝美プロデューサー。『ゼロからの復旧~芦屋市水道部・水を運んだ男たち~』(1995年放送)の取材者だった宮田プロデューサーは次のように話します。
「震災30年だからといって特別報道することに対しては批判もあるかもしれません。でも30年前、違うテーマでドキュメンタリーの取材をしていた私に『今は地震に向き合え。これは30年経っても続くことだから』と檄(げき)を飛ばした当時のプロデューサーの言葉を思い出しました。進めていた取材を中断して震災ドキュメンタリーを作った私が、30年後の今、プロデューサーをしています。過去の震災関連作を見直すと、今も伝えたいものがたくさんあります。当時の取材者たちの多くが今は還暦前後ですが、まだ卒業前。30年経った今も交流を続けている局員がいて、やるなら今しかないと思いました。彼らが再び、かつて取材した人々を訪ねて話を聞きました。長期間交流してきたからこそ語られる被災者の今の思いも加えて、震災30年をお伝えします」。
放送するのは次のラインナップです。

【第一夜】1月16日(木)深夜0:55〜(予定)

『ゼロからの復旧~芦屋市水道部・水を運んだ男たち~』(1995年3月21日放送)

阪神淡路大震災で配水池が空になり水道管も破損。水の供給がゼロになった兵庫県芦屋市で、自らも被災しながら市内全戸に水を届けるまでの2ヶ月間に密着。市役所の床で寝起きしていた職員たちの復旧までの日々を描いたドキュメンタリー。今も水道部に在籍している3人の職員を改めて取材した。

【第二夜】1月17日(金)深夜1:25~(予定)

『神戸・六甲に吹く風は…~震災から5年~』(2000年2月2日放送)

震災による大火で街ごと消失した神戸・灘区の六甲宮前商店街で、奇跡的に焼け残った看板一枚を掲げて酒店を再開した岩田さん夫婦。再開発の波に揉まれながらも、商売を続けたいと奮闘する商店街の人々を描いたドキュメンタリー。岩田さん一家の今も再取材した。

【第三夜】1月18日(土)深夜2:15〜(予定)

『想いをたずねて~父子が歩んだ30年〜』

阪神淡路大震災の犠牲者全員についての記録を残すため、遺族一人一人をたずねて話を聴く神戸大学工学部の取り組みと、妻と三男を亡くした遺族、長谷川博也さんと2人の子どもたちを取材したドキュメンタリー『想いをたずねて~6430人 いのちの記録~』(2000年1月16日放送)と、長谷川家のその後を継続取材した『想いを伝えて~阪神淡路大震災・父子が歩んだ20年~』(2015年3月8日放送)を2作連続で放送。今に至るまで継続取材をしている長谷川家の30年を再編集して放送する。
「想いをたずねて」:ギャラクシー賞・選奨受賞
「想いを伝えて」:日本民間放送連盟賞・優秀賞、地方の時代映像祭・選奨受賞

【第四夜】1月19日(日)深夜1:00~(予定)

『ガレキに埋もれた生命~あと一人救えなかったのか?~』(2005年1月16日放送)

阪神淡路大震災の地震による死者数は6434人。うち900人以上はガレキの中で助けを待ちながら亡くなった、あるいは救出されたのにその後亡くなった“災害関連死”だ。「あと1人救えなかったのか?」問い続ける医師、自衛隊員など現場の告白を震災10年目にルポとして制作。改めて今、あの日を一日も忘れられない遺族の思いを取材した。
日本放送文化大賞グランプリ近畿地区選出
miyoka
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