テレビウォッチャーライター・櫻宮ヨウがお届けする『ちゃちゃ入れマンデー』レビュー!
今回の『ちゃちゃ入れマンデー』は、知っているようで知らんかった!と驚くこと間違いなしな人気企画「関西弁の謎 大調査SP」!関西弁は他府県の人にも愛されて使ってもらえるほど全国的に認知度が高いですよね。しかーし、関西弁の魅力や不思議さは一筋縄ではいかないほど奥が深いのです。そこで今回は、関西弁にまつわるさまざまな謎を徹底調査!
トップバッターは「いける?」。これめっちゃ使いますよね~。「大丈夫?」という意味とか「おいしい?」とか「大丈夫?」とか、汎用性が高いから超絶便利な言葉ですよね。しかし東京の人には通じないのだとか。東京の人たちに調査すると「いける」は「行ける」となるのだそう。つまり「今“ いける”?」は関西人的には「今大丈夫?」ですが、東京の人に言うと「どこに行くの?」と返されるわけです。おもろい!
いるはずの人がいないときに使う、「いてへん」とか「おらへん」などといった言い方についても調査。コレもめっちゃいろんな言い方しますよね。エリアや世代とかで異なるのではなく、知らん間に「いてへん」とか「おらへん」とか「いーひん」って使い分けているんですよね。
日本語を研究している放送大学の金水(きんすい)教授によると、「いける」という短い3文字は繰り返しテンポよく使えることから、商売人に愛されて使われており、それが広く普及したのだそう。人がいないときに使う「いてへん」とか「おらへん」の言い方が多岐にわたることは、相手との関係性を大事にする関西人特有のものなのだそう。相手によって言い方を変えると言うわけです。これにはスタジオの面々からも驚きの声が上がるものの、どこか納得している様子。
「言われて最強に傷つく関西弁」や「若者を中心に使われている関西弁」についても調査!「アホ」って言われても「愛情表現」と受け取れる関西人がもっとも傷つくキラーワードは「おもんない」。わかるぅ〜。若者の間で使われている進化したネオ・関西弁も興味深い!ゲストの月亭八光さんいわく、若者関西弁に登場した「それな〜」「してもろて」「ゆーて」の3ワードだけで子どもたちが会話するのだそう。しかもこれ、SNSなどの文字でやり取りする場では東京の人たちにも愛されているのだとか。これまたなかなか興味深い。
さらにおもろいのが、「関西人でも知らない!?局地的関西弁」調査。登場したのは和歌山・串本町。なんと「串本地方の方言」という書物まであるほど、局地的にしか知られていない関西弁があるらしいのです。その数は1000を超えるのだとか。他にもなぜか遠く離れた名古屋弁とそっくりな京都・京丹後市の“丹後弁”や、大阪・岬町に古くから伝わる、物事をわざと逆に言う「深日の逆言葉(ふけのさかことば)」なども登場。
興味深すぎて、MCトリオもゲストもVTRに終始くぎ付け!放送を見たら、ちょっと真似して使ってみたくなるかも?
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03/25(火)『ちゃちゃ入れマンデー』放送分より
文・櫻宮ヨウ
大阪在住、なにわのおかんライター&TVウォッチャー。大手子育て情報メディアなどで執筆を行う。ドラマ・マンガ・演劇・お笑いとエンタメなんでもござれの楽しいもの好き。