老若男女問わず全ての人をとりこにする北くん（岩瀬洋志）と、北くんの愛を３等分にシェアするために、33％の会を結成し 同せい生活する南（本田翼）・東子（志田未来）、西野（増子敦貴）。

『北くんがかわいすぎて手に余るので、３人でシェアすることにしました。』（カンテレ／毎週火曜11時）南たち４人のもとに、絶景カップルシートで食事を楽しめる山頂レストランへの招待状が届き、ハイキングに行くことに。

南は「先に頂上に着いた人が北くんとカップルシートに座る」と他の二人にけしかけ、競うようにどんどん進みます。リードする南を追いかける西野でしたが、山道を登る途中に足を滑らせ、ひねってしまいます。実は、西野は発熱していて、追い打ちをかけるように天気が急変し、雷雨に見舞われます。

一方、ロープウェーで先にゴールした北くんと東子でしたが、山頂にあるはずのレストランが見当たりません。案内所のスタッフによれば、レストランがないどころか、招待状に書かれた登山コースも初心者向けではありませんでした。悪天候のせいで、南と西野に連絡がつかなくなった東子は「誰がこんなこと…！」とニセの招待状を送ってきた人物への怒りをあらわにします。  

南はケガと熱でぐったりした西野を抱え、洞穴を見つけて休息を取ります。このとき、西野を看護する南、頼もしくてかっこよかった～～！ 西野のぬれた服を脱がせ、アルミシートで西野の体温を確保する南。緊急時の備えがしっかりしているところは、さすが看護師です！ 西野と一緒にいつの間にか眠ってしまった南でしたが、やがてパトロール隊に救助され、事なきを得ます。

そして驚くことにこの一件から、西野にある変化が現れるのです。実は、高校時代に好きになった同級生・青山真里愛（あおやま・まりあ／鈴木ゆうか）にひどい仕打ちを受けた経験があり、それ以来北くん以外誰も好きになれなくなってしまった西野。北くんが好きなはずなのに、どうしても南のことを考えてしまう自分に、戸惑うばかり。  

そんな西野の気持ちの変化に気づいた北くんは「西野さんは僕を好きでいなきゃいけないわけじゃない。しばりつけられることなんて何もないんだ」と、そのままの西野を受け止めました。なんとも北くんらしい優しさというか……。自分の気持ちに素直になったほうがいい、ということでしょうか。

それにしても、西野の部屋を訪ねたとき、ドアから「大丈夫？」とのぞきこむ北くん、かわいすぎました。今回は心配そうな表情が多かった北くんですが、愁いを帯びた表情もすてきです。

さて、西野の変化に気づいたのは、北くんだけではなく……南が西野の包帯を替える様子を柱の陰からのぞいていたのは、東子。東子の視線のサスペンス感に、つい笑ってしまいましたが、33％の会はまさか崩壊の危機を迎えるのでしょうか。できればこのまま４人で仲よく暮らしてほしいなあ〜。

文：早川奈緒子
川崎市在住のフリーランスライター。10代の子ども３人の母。子育て系やエンタメ系記事の取材・ライティングを行う。