伊原六花「自分が本当に幸せだと思えたら、それが一番」 『小麦とバターと復讐と』で描く、2回目の人生と幸せの選び方
カンテレ・フジテレビ系全国ネットの連続ドラマ枠・水ドラ★イレブン『小麦とバターと復讐(ふくしゅう)と』が、10月7日(水)よる11時よりスタートします。同作は、夫と自分の助手に裏切られ、その直後に命を落としたパン職人・野崎ミチルが2年前にタイムリープし、過去をやり直しながら奪われた人生と本当の幸せを取り戻していく痛快リベンジ・エンターテインメントです。そこで今回は、ミチルを演じる伊原六花さんに、同作について話を聞きました。
――『小麦とバターと復讐と』の注目ポイントの一つは、1回目の人生で悲しい思いをしたミチルが、2回目の人生でどのような幸せを得るのかという部分ではないでしょうか?
『小麦とバターと復讐と』1話
1回目ももちろん幸せな人生だったと思います。ただ、最後に見る光景がそのすべてを覆すほど最悪なものになるんですります。でも、彼女はそこでやり直せるチャンスを得ます。そこで彼女が考えるのが、1回目の人生では(夫の)賢人に与えていた幸せを、すべて自分の方へ向けること。1回目の人生では、それ(裏切りが発覚する)まで順風満帆に幸せを手にしていました。2回目では、何度か壁にぶち当たります。でも、壁に当たるからこそ発見もあって。そして「だから私はパンが好きだったんだ」と、自分自身についても理解が深まっていきます。そういう意味で2回目の人生では、「さまざまなことを理解して幸せを得ようとする」というところがあるかもしれませんね。
――ミチルの人生は、1回目と2回目ではガラッと変わっていく感じですか?
大きく異なる世界線に戻るわけではなく、2年前の日常に戻るので、基本的には同じ出来事が繰り返されていくんですきます。「そういえば、これって前にもあった」と気づくのですが、1回目とは違う選択をした場合、道の開け方も変わります。「こういう選択をしたから、新しい扉が開けた」ということが起きるので、それまでと近い人生でありながら、どこか違う形で展開されていきます。
――「幸せとは一体どういうことなんだろう」と気づかされそうな物語の内容ですね。
『小麦とバターと復讐と』1話
たとえ周囲に、「あなたはかわいそうだね」と言われたとしても、自分が本当に幸せだと思えたら、それが一番じゃないかなってと思います。そういう意味では、他人の目を気にするのではなく、自分の状態を整えるのが、幸せを実感する一番の近道だと私は考えています。
――すべては自分次第。
すごく落ち込んでいたり、ねじれた考え方をしていたりすると、褒め言葉も「もしかして裏があるのかな」と疑ってしまうことって、ありませんか? つまり、受け取り方は何事も自分の気持ち次第だと思います。自分の気持ちが充実していれば、褒め言葉は真正面から受け取れるでしょうし、ちょっと残念なことがあっても、こじつけでもいいから前向きに変換できる気がします。それが結果的に幸せへとつながる場合もあると思うんですいます。
――伊原さんはどのようにして、自分の気持ちを整えますか?
私は、自分が疲れているか、疲れていないかを、趣味を指標にして測っているんですます。たとえばカメラが趣味の一つなんのですが、撮っているときに仕事のことが気になると「あ、今は余裕がないんだな」と気づきます。そういうとき、わざとたくさん写真を撮るようにしていてます。“趣味をちゃんとやる”という感じ。そうやって仕事とは別のことをやることで、仕事とプライベートがきっちり分けられるんです。趣味を通して、自分を整えるようにしています。
すごく楽しいです。“無限プチプチ”みたいな感覚で、「このパン生地、ずっと触っていたい」みたいな(笑)。発酵が終わった後、ガス抜きをする生地ってパンパンに膨らんでいて、とても気持ちいいんですよ。触っているとストレスもなくなります。よく触っちゃうので、スタッフさんから「本番だけでいいですよ」ってと言われます(笑)。
『小麦とバターと復讐と』3話
――作品の中ではパンを作る姿も登場すると思います。パン作りはいかがですか?
すごく楽しいです。“無限プチプチ”みたいな感覚で、「このパン生地、ずっと触っていたい」みたいな(笑)。発酵が終わった後、ガス抜きをする生地ってパンパンに膨らんでいて、とても気持ちいいんです。触っているとストレスもなくなります。よく触っちゃうので、スタッフさんから「本番だけでいいですよ」と言われます(笑)。
――ミチルは、夫の賢人、自身のアシスタントのカナエに裏切られてしまいます。それにちなんで伺いたいのですが、伊原さんは“良い意味での裏切り”は経験したことがありますか?
『小麦とバターと復讐と』3話
旅ロケのお仕事で日本各地へ行かせてもらうことが多いんですけどのですが、そこで“良い裏切り”をたくさん経験しています。そのお仕事をする前は、「どこへ行っても、自分が知っている日本だろう」と思っていたんです。でも、いざそこへ行ってみると、景色はもちろん、それぞれの土地で大事にしているものも違って。いて、土地ごとの方言も魅力的で、その地域のさまざまな特徴を発見できています。旅ロケを通して日本のことが大好きになり、改めてプライベートで日本一周がしたいと思いました。
――最後に、作品を楽しみにしていらっしゃる方にメッセージをお願いします。
復讐を題材にした作品はたくさんありますが、パンを軸にしている部分は、このドラマにしかないおもしろさだと思います。パンを作る工程も丁寧に撮られています。人物以上に食材を映している方が多いんじゃないかというくらい、監督たちのこだわりが感じられます。あと、ストーリー面では「選択をすることの重要さ」について考えさせられます。同じ事柄でも、選択次第で運命が大きく変わります。私たちの日常は何気ない選択の連続。こうやってして取材を受けていても、座っているか、立っているかで何かが変わる可能性があります。このドラマを通して、小さい選択も大事にしたいと思いましたなって。視聴者のみなさんにもそれを感じてもらえるんじゃないかなってと思います。
取材・文:田辺ユウキ
芸能ライター。大阪を拠点に全国のメディアへ寄稿。お笑い、音楽、映画、舞台など芸能全般の取材や分析の記事を執筆している。
芸能ライター。大阪を拠点に全国のメディアへ寄稿。お笑い、音楽、映画、舞台など芸能全般の取材や分析の記事を執筆している。
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