「私のまちの宝もの」連載へようこそ!
この記事の掲載画像は、最新のデジタル技術で大切に保存しています。
今回ご紹介するのは、「ここに砂場ありき」という石碑です。
場所は大阪市西区の新町南公園。公園にも砂場が少なくなってきて都会の真ん中で「ここに砂場がありました」なんて、いったいどんな砂場があったのでしょうか。
ところが、公園を見渡しても砂場のあった場所らしきところはどこにもありません。あれ?砂場、どこ?
裏側を見ると「本邦麺類発祥の地 大阪築城史跡・新町砂場」と記されています。
実はこの「砂場」とは、豊臣秀吉が大坂城の築城を始めた際、資材として砂や砂利が集められた場所のようです。その近くで、労働者たちに食事を提供するために蕎麦屋が開かれました。この蕎麦屋が、場所にちなんで今でも有名な「砂場蕎麦」と呼ばれるようになりました。
ちょっと気になったのは、大阪城からこの砂場まで約3km以上離れていること。今では車で数分の距離ですが、トラックも無い当時では少し遠いような気もします。豊臣秀吉の時代に、船場を中心にとした「水の都」と呼ばれる街の原型ができたと言われていますが、発達した水路を利用して、資材が集められた砂場から必要に応じて運んでいたのでしょうか。ともあれ、資材を運んだ後の砂場蕎麦は格別においしかったかもしれませんね。
今回紹介した画像も関西テレビソフトウェアのホームページのアーカイブエクスプローラー(Archive Explorer)から、直接ブロックチェーン上に保存されているデータを表示することができます。ブロックチェーンとは、デジタルの世界で情報を守る特別な方法です。大切な思い出や地域の宝ものを、より確実に未来に残すことができる技術です。
「ここに砂場ありき」画像の下に記載しているデータアドレスをコピーして、下記URLから検索してみてください。
Archive Explorer
https://www.ktvs.co.jp/bcdata/viewer.html
私たちは、皆さんが大切にしている場所や思い出を知り、記録し、広くお伝えすることで地域の新たな魅力を発見し、世代間交流の促進や文化を育むきっかけになると考えています。あなたにとっての「わたしのまちの宝もの」にひょっこりお伺いさせていただくかもしれません。 もし紹介したいみなさんの宝ものがあれば、カンテレIDのアカウントでログインしてコメントお願いします。参考にさせていただきます。
プロジェクトのご紹介とブロックチェーンのくわしい説明はVol.1の記事でご確認くださいね。
Vol.1 「マウンテンスライダー」
Vol.2 「旧:大阪プールのスタート台(飛び込み台)モニュメント」
Vol.3 「カンテレ 送信塔モニュメント」
Vol.4 「金龍ラーメン・龍のしっぽ」
Vol.5 「ヴァイキングビル」
Vol.6 「通天閣」