食べてみよか

話題の「メンタームのど飴」、仕掛けたパインの企画力

2025.03.31

話題の「メンタームのど飴」、仕掛けたパインの企画力
切り傷や肌荒れなど、肌のトラブルがあったときに活躍する塗り薬「近江兄弟社メンターム」。薬箱に常備している方も多いのではないでしょうか。

そんな頼れるメンタームが2025年3月に、なんと「メンタームのど飴」になって登場しました。
こちらはパインアメでおなじみの「パイン」(パイン株式会社、本社:大阪市天王寺区)と「メンターム」(近江兄弟社、本社:滋賀県近江八幡市)によるコラボ商品。斬新すぎるコラボ商品の誕生秘話を、「パイン」の広報担当者に取材しました。

メンタームのど飴
インパクト抜群、パッケージも「メンターム」を全面に

キャンディーメーカーの「パイン」と医薬品などの製造販売メーカー「近江兄弟社」。
食品と医薬品で、全く異なる業種の企業で、あまり接点がないように感じます。コラボに至った経緯をパインの広報担当者に尋ねたところ、「近年、弊社ではさまざまな企業やキャラクターとコラボした商品を販売しています。今回の『メンタームのど飴』は私が5年前に考えた企画で、ずっと温めてきたもの。企画を思いついたのは、『メンターム』のリップクリームを使っていたことが始まり。口に塗るものなので、のど飴にしても良いのでは?と思っていました」と、パインからのオファーがきっかけなのだとか。
そしてこの企画を近江兄弟社にプレゼンしたところ、パインは工場が滋賀県草津市にあること、そして近江兄弟社は滋賀県に本社を置く企業で、2社ともに滋賀にゆかりがあることもあり、近江兄弟社はこの話を快諾。とんとん拍子に話が進み、商品化することができたのだそうです。
コラボが快諾されたとはいえ、塗り薬の味をキャンディーで表現するのは前代未聞。「メンタームっぽさも必要ですが、『口に入れてはいけない』と感じさせないようにする点が苦労しました。ユーカリエキスやLメントールだけでなく、9種類のハーブエキスを入れることでメンタームらしさがありつつも、キャンディーとしておいしくすることができました」と、開発で苦労した点や味へのこだわりを話してくれました。

メンタームのど飴
パインアメそっくりの形がコラボを感じられる

この商品以外にも「ドモホルンリンクルのど飴」などのコラボ商品を販売している「パイン」。なぜこういった斬新かつユニークな商品の開発ができるのでしょうか。

「弊社は大阪の企業ということもあり、『おもしろいことをやろう』というチャレンジ精神に溢れた企業です。社名でもあり会社設立時からある『パインアメ』は、昭和26年の第一号には真ん中に穴はありませんでした。当時高級食品だった缶詰のパインの形にこだわって、2年後には自動キャンディ穴開け機を完成させて現在の穴あきキャンディーの原型を作り上げたのです。この商品の開発は当時とてもチャレンジングなことだったと聞いています」。(広報担当者)

そして、「こういった社風だからこそアメに重曹を入れて、なめたときに発泡する「あわだま」やガム入りのキャンディー、さらには今回のような「メンタームのど飴」や「ドモホルンリンクルのど飴」などのユニークな商品が次々と誕生しています。今後もみなさんに楽しんでいただける商品を発売できれば」と、意気込みを語りました。
「メンタームのど飴」は、ドラッグストアやスーパーにて販売中。4月からはコンビニでも販売される予定です。
くわしくはhttps://www.pine.co.jp/
取材・文・撮影:野村真帆
関西に特化した編集・ライター。プライベートでは小学生と犬2匹の母。美味しい食べ物と車の運転が好き
miyoka
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