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大人も満足な工場見学、女子高生と月化粧ファクトリーで試食

2025.08.19

大人も満足な工場見学、女子高生と月化粧ファクトリーで試食
関西には大小さまざまな企業があり、製造工場の一般見学を実施しているところも数多くあります。なかでも大阪土産の定番として知られる「みるく饅頭(まんじゅう)月化粧」の工場見学は予約不要で、週末や連休のお出かけ先として人気。月化粧を愛してやまない女子高生モデルのwakanaさんと一緒に体験してきました。

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■「和菓子で一番好き!」あふれる月化粧への愛

2025年で発売15周年と、意外に若い月化粧。甘さを感じさせつつも甘すぎないみるく餡(あん)や柔らかい食感が子どもから年配の人まで幅広い年齢層に好まれ、今では「551蓬莱の豚まん」や「りくろーおじさんのチーズケーキ」と並ぶ大阪土産の代表格です。

wakanaさんも、「小さい頃に食べて『うまっ!』ってなってから、月化粧は大好き。餡は甘すぎないし、生地もしっとりしていてホントおいしい。和菓子で一番好きです」と話すほどの大ファン。そんな彼女を夢中にさせる秘密を探りに、大阪・阪南市にある「月化粧ファクトリー」へ向かいました。

■製造ラインで知った、私が好きになる理由

大阪府内にある月化粧の4つの製造ラインのうち2つを有する「月化粧ファクトリー」。工場見学では、公式キャラクターの「つきろーくん」と「みるもちゃん」による映像クイズに答えたり、ラインを流れていく月化粧の製造工程を見られたりします。

餡が生地に包まれた状態で次々と絞り出されていく様子を見て、「作りすぎたりしないんですか?」と疑問を持ったwakanaさん。案内役の洞出(ほらで)さんは、「月化粧は受注生産なので、作り置きしていません。閑散期にはお昼過ぎに製造が終わることもありますが、繁忙期はフル回転で1日中稼働しているんですよ」と教えてくれました。
全長約9メートルの長いオーブンを流れていく月化粧。徐々に焼き色がついていく様子に「焦げたりしないんですか?」と再びwakanaさん。「焼き上がった月化粧はカメラで確認し、少しでも焦げが付いていたり、割れていたりするものはここで弾かれます。品質に問題がないものは、工場限定のアウトレット商品として販売しています」と洞出さんが説明すると、wakanaさんは「フードロスにも配慮されていますね」と感心した様子でした。

また、以前は40日程度だった賞味期限が、90日間に延びたという話も。保存料などは一切使わず、お菓子の鮮度を保つためにガス(窒素)で袋を満たす工夫や、光や水分を通しにくいアルミ蒸着素材のパッケージへの変更によるものだそうで、この話を聞いたwakanaさんは、「だからいつまでもおいしいんですね」と納得していました。

■特別な食感、出来たてはトロリの月化粧

見学後は、出来たての月化粧がいただける試食タイム。出来たてはバターが溶けて餡がクリームのようになっているのが特徴で、wakanaさんもひと口食べると「外がサクッとして中はトロリで、通常の月化粧とはまったく違う。これもおいしいっ」と大興奮。ペロリと平らげ、満面の笑顔を浮かべました。

また、工場限定で出来たてを販売しており(5個800円)、「家に持ち帰っても、トースターやレンジで温め直すと焼きたてに近い状態を楽しめます」と洞出さん。ちなみに1日も経つと餡の水分が生地に移り、しっとりとしたおまんじゅうになります。

■創業者の想いが詰まった、青木松風庵の味

工場内にはこのほかにも、月化粧を製造販売する「青木松風庵」の歴史や、創業者・青木啓一会長のこだわりなどが展示。月化粧が生まれたのは、関西空港から「日持ちするお菓子を開発できないか」と依頼されたのがきっかけで、元々「大阪土産を作りたい」と考えていた会長が試行錯誤を重ねて、生まれたそう。

また、同社はこれまで和菓子や洋菓子など約4,000種を開発。それらで使用するあんこは全て自社工場で製造され、三笠用、饅頭(まんじゅう)用、水ようかん用など、あんこだけでも約250種類ものレシピがあるそう。すべて会長が開発し、北海道の農家からは新しい豆の品種が開発されると「あんこにしたらどうなるか試してほしい」と依頼されるほど、会長の“あんこ愛”は関係者にも認められているようです。

■工場見学の楽しみ方って、人それぞれ

月化粧ファクトリーでは、製造ラインを流れ続けるお菓子を延々と眺めたり、和菓子の歴史やあんこについて学べたり、お店のスタッフの制服を着て記念撮影したりと、大人から小学生、幼児まで世代によって楽しみ方はそれぞれ。

会長の娘さんである青木智子専務が、「難しい工場見学ではなく、子どもが絵日記に描けるような、楽しかったと思ってもらえるようなイメージで作られています」と話すように、工場見学を通して来場者が楽しんで学べるように考えられているようです。

月化粧ファクトリーは、1月1日を除く364日(10:00〜16:30)、予約なしで見学可能(20名以上は要予約)。アクセスは、南海本線尾崎駅から徒歩15分、車の場合は阪神高速4号湾岸線 泉佐野南より約20分、阪和自動車道 泉南ICより約10分、阪南ICより約7分。

工場に併設された店舗には常時約100種のお菓子が並び、wakanaさんもたくさんのお土産を手にして、大満足の1日を過ごしたようです。
両手いっぱいのお土産を手にして「また来ますっ!」と大満足だったwakanaさん

両手いっぱいのお土産を手にして「また来ますっ!」と大満足だったwakanaさん

取材・文:武並慎治(di;hype)
関西在住のWebディレクター&編集者。週末は必ず「どこかに連れて行って」と家族から泣きつかれ、日帰りで遊べるスポットを常に探し中。

青木松風庵 月化粧ファクトリー
住所:大阪府阪南市黒田453-15 鳥取中学校前
営業:10:00~17:00(最終入館16:30)・1月1日休
料金:無料
電話:072-470-2525
アクセス:南海本線尾崎駅徒歩15分
https://tsukigesho.com/factory/

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