扇町を演劇の街に! OMCこけら落とし公演 劇団数珠つなぎコラム#1【南河内万歳一座・内藤裕敬】
2023.09.25
大小合わせて10の空間で、演劇から展示まで様々なアーティストたちが活動、文化発信の基地となります。
CUBE01と名付けられたホールでは、関西を拠点に活動する劇団の中から8団体が、12月30日(土)までの3か月間に渡りこけら落とし公演をつなぎます。期待と興奮が渦巻く中、各劇団の主宰者たちは今何を思うのでしょうか。OMCに寄せる思いをコラムの形で数珠つなぎにしていきます。
第一回は10月5日から新作を披露する南河内万歳一座の内藤裕敬さん。
―そっちがヤルなら、こっちもヤルぜ―
私は、扇町ミュージアムスクエア(通称:OMS)のオープンと同時に、そこが閉館するその日まで、そこに居た。南河内万歳一座も18年間、そこで成長した。関西小劇場の中心、拠点となる過程を一緒に協力しながら見て来た。大阪ガスの努力と小劇場演劇の活況、そんな時代が背中を押してくれていた。その後、数々の才能ある若者が関西にも続々と現れている。なのに、OMS当時の活気が甦っただろうか?おそらく、その再現は無理だ。だとしたら、どうする・・・?
扇町ミュージアムキューブ CUBE01・250席、CUBE02・100席、CUBE03・50席。こんな大、中、小の空間を有する施設は聞いたことがない。それを利点とする運営と企画は斬新なものになるだろう。元より、大阪に新しい劇場の出現は、すでに大きな期待だ。劇場も当然、そのつもりだろう。かつてのOMSは、巨大な柱が中心に二本もそそり立つ、決して使い易い劇場では無かった。なのに一時代を築いた。単なるガス機具の倉庫が、それを成した。それを思えば、劇場と表現者の役割は大きい。そっちがヤルなら、こっちもヤルぜ!まずは、その覚悟が要るんだろうな・・・。
南河内万歳一座・座長 内藤裕敬
ーさて、次にコラムのバトンを受けるのはどの劇団でしょうか。お楽しみに。
南河内万歳一座・座長 内藤裕敬
1980年、大阪芸術大学(舞台芸術学科)の有志で結成し、今年で43年目。
今も演劇が生み出す劇的瞬間を探り追いかけている。
公演概要
【公演日時】10月5日(木)~9日(月・祝)
【会場】 扇町ミュージアムキューブ CUBE01
【料金】4,500円(前売り)/5,000円(当日)※日時指定整理番号付自由席
U-22、シニア、青春18歳差以上切符など各種チケットあり。
※未就学児の入場はご遠慮下さい
【チケット】劇団チケット予約受付
カンテレIDにログインまたは新規登録して
コメントに参加しよう