瀬戸大橋のふもとにある香川県宇多津町の四国水族館で、カリフォルニアアシカやアオリイカなどの赤ちゃんが続々と誕生。イカの赤ちゃんは独特の泳ぎ方で、すでに人気者になっています。
報道陣に公開されたアシカの赤ちゃん、すくすく成長中
6月15日には、「カリフォルニアアシカ」の赤ちゃんが、四国水族館で初めて誕生しました。生まれたばかりのころは、お母さんのおっぱいをうまく飲むことができず、飼育員が人工ミルクをあげて育てました。そのかいあって、現在はバックヤードで元気に育っています。
赤ちゃんの体重は、生まれたときは6.5キロでしたが、7月17日には9. 8キロにまで増えました。待望の赤ちゃん誕生とあって、飼育員は「初めての人工保育で緊張もありますが、小さな命をしっかり守って育てていきたい」と話しています。
7月17日に初めてお披露目されたときは、大勢の報道陣にびっくり。飼育員の足に隠れるほどの甘えん坊の赤ちゃんは、いまがかわいい盛りです。夏休み期間中には、元気にミルクを飲む姿を来館者に公開できるよう現在、検討中だといいます。また、名前も一般公募する予定です。早くかわいい赤ちゃんアシカの姿を生で見たいですね。
アオリイカの赤ちゃんも元気にスイスイ
5月には「アオリイカ」の赤ちゃん(稚イカ)も誕生しました。
アオリイカは、日本各地や東南アジア、オーストラリア北部などの海に生息し、大きくなると体の長さが約40センチになります。体のまわりにある大きなヒレが、馬具の「泥よけ(あおり)」に似ていることから、この名前がついたといわれています。
四国水族館では、NPO法人「黒潮実感センター」と協力し、海に間伐材を使った「産卵床」を設置。そこで産み付けられた卵から、元気な稚イカがふ化し、6月から水族館での展示が始まり、その独特な泳ぎ方で人気を集めています。
イイダコもクマノミもイサキも…
このほか、天然の親ダコが産んだ卵を香川県水産試験場でふ化させたイイダコの赤ちゃん(稚ダコ)に加え、水槽で飼育するクマノミやイサキの赤ちゃんも次々と誕生。四国水族館は、命の芽吹きに包まれ、にわかに活気づいています。小さな命が育つ様子を、来館者も温かく見守っています。
マダライルカショーや夜の水族館 夏休みに多彩なイベント続々
今年オープン5周年を迎えた四国水族館は、「四国水景」をテーマに約400種の生きものを展示。日本の水族館では、飼育しているのが3か所のみというマダライルカによるショーのほか、アザラシやアシカなどのフィーディングタイムなど多彩なイベントが楽しめます。
夏休み期間中は、幻想的な夜の水族館を楽しめる『Nightscapeこがねいろ2025』(7月19日〜)を開催。また、夏休みの自由研究に役立つ企画展『バイオロギング展―海の生きものが撮る「ひみつ」の世界―』も8月31日まで開催中です。
この夏、関西から四国を訪れ、見どころ盛りだくさんの四国水族館でかわいらしい赤ちゃんたちに会いに行ってみては? 家族での夏の思い出づくりにオススメの観光スポットです。
■四国水族館
入館料は大人(16歳以上・高校生)2,600円、小・中学生1,400円、3歳以上700円、3歳未満無料。無休。
西部マキコ
エンタメライター。初出の話を引き出すインタビューが得意。いま、ハマっているのは、大阪・関西万博。
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