万博閉幕直前にミャクミャク絵本が発表、作者が手掛ける公式グッズがようやく登場

2025.09.21

万博閉幕直前にミャクミャク絵本が発表、作者が手掛ける公式グッズがようやく登場
大阪・関西万博の公式キャラクター・ミャクミャクをテーマにした絵本『ミャクミャクと… ミャクミャク誕生ものがたり』の発売が発表されました。

作・絵はミャクミャクをデザインした絵本作家の山下浩平さんご本人で「ミャクミャクの設計図のひとつ」とコメントしています。

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2021年に公募した約1900作品から2022年3月に山下さんのデザインが選ばれた際は「いのちの輝きくん」と呼ばれ、同年7月に名前がついた「ミャクミャク」。細胞と水がひとつになったことで生まれた、ふしぎな生き物という設定で、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を誕生から約3年間アピールし続けました。

そんなミャクミャクの物語が描かれた同作品。山下さんは、「この絵本は、ずっと頭の中にあった誕生の物語を2022年の冬から2023年春にかけて私的に描いたミャクミャクの設計図のひとつでした」と明かします。

また、「不完全さもありますが、ほぼ手を加えずにそのまま出すことにしました。その方が、当時の想いや熱を、少しでも感じてもらえるのではないか、と思ったからです」とも。
山下浩平さん直筆のコメント

山下浩平さん直筆のコメント

発行元であるフェリシモ出版の企画担当者は、「ある日、『実は未発表の絵本があるんです』というお話を伺い、この出版プロジェクトはスタートしました。すでに万博の会期も後半に差し掛かっていましたが、今だからこそたくさんの方に届けたい」と、出版に至ったといいます。

いまや、グッズは各所で話題となり、万博会場グリーティングスペースの「ミャクミャクハウス」や「ミャクミャクぬいぐるみくじ」には連日長蛇の列ができるほどの人気者。

しかし万博開幕までは、そのビジュアルに否定的な声が少なからずあったのも事実で、人気に火が付くまでの下積み期間が長かった印象です。

担当者は、「今は愛おしい。そんな思いを、SNSや公式動画のコメント欄でたくさん目にします。大阪・関西万博は終わります。けれど、ひとりひとりの心の中にあるミャクミャクの物語は、決して終わることはありません」とコメント。

山下さんも、「“脈々”とご縁がつながり、みなさまの目に触れる機会をいただけたことを、うれしく思います。この絵本がたくさんの方の手に届き、これからもミャクミャクが愛され続けられることを願っています」と話します。
ミャクミャクの絵本はほかにも出版されていますが、本作が山下さんの手がける初めての2025大阪・関西万博公式ライセンス商品。

小さな細胞として誕生したミャクミャクが、ほかの生き物や自然、文明と出会うことで、世界に存在する形や色の中にある素晴らしさを見つけ、想像、変化、共生しながら未来へ脈々とつながっていく姿が描かれています。

本編の物語に加え、山下さんがデザインの過程を解説した図録も収録。また特別付録として、山下さんが描き下ろしたミャクミャクのポストカードが3枚付いてきます。

サイズは210×210mmで、全36ページ、2,200円(税込)。フェリシモのショッピングサイトなどで予約販売され、詳細は後日発表予定。

山下浩平さんプロフィール
1971年熊本生まれ、神戸育ち。兵庫県立明石高校美術科、大阪芸術大学美術科卒業。「マウンテンマウンテン」名義で、グラフィックやキャラクター・デザインを中心にさまざまな制作を行いながら、「やましたこうへい」名義で、絵本や児童書の創作を行う。主な絵本に『ちびクワくん』(ほるぷ出版)、『きょうりゅうゆうえんち』(ポプラ社)など。
https://www.mountain-mountain.com/

文/霧島怜

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